イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  今回の問題の「サイコロ計算」は、前頭前野と頭頂葉を同時に刺激し、注意力や記憶力、空間認識を高める脳トレです。高齢者向けの認知症予防プログラムや子ども向けの脳トレ教材にも応用されています。 目標3分 第109回 サイコロ計算 問題 1 次のサイコロの数字を計算してください。 @ 5×4+3+2×6= A 6×6+5×3+1= 問題 2 次のサイコロの裏面の数字を計算してください。 ヒント:サイコロは向かい合う面の数字を足すと7になります。 @ 3×2×4+1×3= A 1×4×4−5×2= サイコロ計算で脳を活性化!  サイコロ計算は、脳科学の観点から前頭前野と頭頂葉を同時に活性化する課題として知られています。前頭前野は、「注意の切り替え」、「情報の保持」、「計算手順の制御」をにない、頭頂葉は、数の認識や空間的な位置関係の処理を担当します。複数のサイコロの数字を見て瞬時に計算する作業は、ワーキングメモリ(作業記憶)を継続的に使用するため、脳の情報処理速度や集中力の向上に役立つと考えられています。  なかでも特徴的なのが、サイコロの「裏面」を用いる計算です。一般的なサイコロでは、向かい合う面の合計が必ず7になるという規則があります。単なる計算だけでなく、視覚情報を一度保持し、規則に基づいて変換してから再計算する必要があります。  脳科学的には、この「保持→変換→計算」という一連の処理が、実行機能と呼ばれる高次認知機能を刺激します。特に前頭前野は、複数の情報を同時に扱いながら正しい手順を維持する際に強く活性化します。また、サイコロの見えない面を想像する作業は空間認識にも関係し、頭頂葉の働きも促進されます。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。人システム研究所所長、公立諏訪東京理科大学特任教授。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『何歳からでも間に合う 脳を鍛える方法』(徳間書店)など著書多数。 【問題の答え】 問題1 @35、A52 問題2 @84、A44