イキイキ働くための脳力アップトレーニング!  脳の力のピークは「18〜25歳」とされることが多いですが、その一方で、「誠実性」や「協調性」、「心の安定性」は年齢を重ねるとともに高まるといわれています。その力を支えるのは、ワーキングメモリの力です。脳トレでしっかりと鍛えて、加齢とともに伸びる力をさらに伸ばしましょう。 第111回 目標3分 ひらがな暗算 数字や記号をひらがなに変えた計算式を、頭の中で、ひらがなから数字や記号に置き換えて計算してください。最後のIは、□の中に入る数字を答えましょう。 @さんたすにひくいちたすご= Aよんひくいちたすろくたすなな= Bろくひくよんたすきゅうひくいち= Cななたすじゅうさんひくじゅういち= Dにたすさんじゅうよんひくご= Eよんじゅうごひくななたすはち= Fじゅうななひくはちたすじゅうさん= Gにじゅうろくひくよんひくろく= Hさんじゅういちたすななたすよん= I□ひくきゅうひくに=にじゅうなな 脳科学で読み解く「ひらがな暗算」  今回の脳トレは、数字や演算記号をひらがなに置き換えた状態で解く、暗算トレーニングです。問題を解くには、ひらがなを数字や記号へ変換し、その情報を頭の中に保持したまま計算を進める必要があります。この一連の処理では、情報を一時的に保持しながら操作する「ワーキングメモリ」(作業記憶)が積極的に働くと考えられます。  さらに、文字を数字として読み替える認知的な切り替え(認知的柔軟性)や、複数の情報を同時に処理する実行機能も求められます。通常の暗算では計算そのものが中心になりますが、「ひらがな暗算」では「変換→保持→計算」という複数の認知プロセスを連続して行うため、脳には、より多面的な刺激を与えます。  また、この脳トレにくり返し取り組むことで、ひらがなから数字への対応が徐々に自動化され、認知処理の効率が高まることも期待できます。このような「新しいルールを学習し、それを素早く運用する」という過程は、脳に適度な刺激を与える認知トレーニングとしての特徴もあります。 篠原菊紀(しのはら・きくのり) 1960(昭和35)年、長野県生まれ。人システム研究所所長、公立諏訪東京理科大学特任教授。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルN I RSを使って、脳活動を調べている。『脳活ドリル オール新作! たっぷり1000問』(宝島社)など著書多数。 【問題の答え】 @9 A16 B10 C9 D31 E46 F22 G16 H42 I38