エルダー2019年4月号
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エルダー33<企業プロフィール>トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市) 従業員約36万人(連結)、日本を代表するグローバル企業であるトヨタ自動車株式会社。同社では、従業員の高齢化などを背景に、60歳をすぎても「いきいき」と働くための職場環境の整備に向け、体力維持向上の観点から「いきいき健康プログラム」を策定。2015年4月より中高年を中心に従業員の健康・体力づくりを目ざす全社的な取組みをスタートさせた。 「いきいき健康プログラム」  従業員の高年齢化の進展に対応するため、製造部署をはじめ、人事部・生産管理部・安全健康推進部が一体となった取組みとして、「いきいき委員会」を発足。高年齢者に戦力として活躍してもらうために、勤務制度や製造工程の見直しなど、多面的な検討を実施。その一環として、高年齢者がいきいき働くための体力づくりの検討を行い、健康・体力維持のための「いきいき健康プログラム」を策定した。 「いきいき健康プログラム」は、身体・体力への気づきをうながす「体力みえる化(体力測定)」、身体のメンテナンス・体力維持の方法を指導する「運動指導会」、日々の運動習慣を支援する「自助努力支援」で構成される。 体力みえる化(9種目の体力測定)  「体力みえる化」では、柔軟性をみる「上腕チェック」、「肩チェック」、「座位体前屈」、筋力をみる「握力」、「足把持力」、バランス感覚をみる「2ステップ」、筋持久力をみる「反復立上り」、敏捷性をみる「座位ステッピング」、器用さをみる「ミネソタ」の9種目を実施している。 測定後は各種目を3段階で評価し、経年変化や、同年代と比較した自分の体力などが確認できる。 9種目の体力と“いきいき”との関連  調査により、9種目の総合得点が高い人ほど、「業務に生きがいややりがいを感じている人の割合が高い」、「肉体的・精神的疲労を感じる人の割合が低い」、「健康上の異常項目数(健康診断の数値)が少ない」ことがわかっている。第1回 「いきいき健康プログラム」始動! 中高年の体力をみえる化60歳をすぎても“いきいき働く”ための「いきいき健康プログラム」マンガで見る高齢者雇用解説

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