エルダー2019年4月号
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脳力アップトレーニング!働くための篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2019.464【問題の解答例】目標15分第23回STARTからGOALまで、漢字でしりとりをつくってください。単語の最後の文字と次の単語の一文字目は同じ漢字です。読み方は違ってもかまいません。ヒント:むずかしい場合は、わかるところから埋めていきましょう。STARTGOAL漢字しりとり 漢字の脳トレは人気です。その理由の一つは、漢字力のような語ご彙い力のピークは案外遅く、マサチューセッツ工科大学の調査によると、そのピークは67歳といわれています。それも緩ゆるやかなピークなので、歳をとってからでも「伸び感」を体感しやすいのです。風力発電(ふうりょくはつでん)→ 電解質(でんかいしつ)→ 質実剛健(しつじつごうけん)→ 健康管理(けんこうかんり) → 理学療法(りがくりょうほう)→ 法律家(ほうりつか) → 家系図(かけいず)→ 図画工作(ずがこうさく) → 作務衣(さむえ)→ 衣帯一江(いたいいっこう) → 江戸紫(えどむらさき) → 紫陽花(あじさい)→ 花紅柳緑(かこうりゅうりょく) → 緑地公園(りょくちこうえん)人はだれでも加齢とともに記憶力が衰えます。しかし、若々しい脳を保ち、元気に生活している高齢者はたくさんいます。いきいきした脳を保ち続けるためにいちばん必要なのは、健康な心と体を保つことです。健康を損なうと脳にも影響が出ます。規則正しい食生活や適度な運動、社会とのコミュニケーションを心がけましょう。また、老化予防のためには、毎日頭をしっかり使い、手や指先を使い、記憶を刺激し、脳を活性化させることも大事になってきます。そこでおすすめしたいのが、今回の問題のような漢字の読み・書きです。日本に生まれ育った私たちにとって慣れ親しんだ日本語ですが、正しい漢字を使いこなすのは案外むずかしいものです。特に現代では、携帯・スマートフォン・パソコンといったツールのおかげで、文字を「書く」ことがめっきり減ってしまいました。しかし、この「書く」作業こそが、漢字の記憶の定着につながっているのです。「書いて覚え、思い出して書く」という作業が、錆さびつき始めたあなたの脳の活性化に役立ちます。「書いて、覚えて」脳を若返らせる風健衣系帯紅発管一柳電電画学戸地療作紫園作紫実律衣健→→→→→→→→→

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