エルダー2019年5月号
33/68

エルダー31<企業プロフィール>トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市) トヨタ自動車株式会社では、従業員の高年齢化などを背景に、60歳をすぎても「いきいき」と働くための職場環境の整備に向け、体力の維持向上の観点から「いきいき健康プログラム」を策定。「体力みえる化(体力測定)」、「運動指導会」、「自助努力支援」を3本柱に、中高年齢者を中心に、従業員の健康・体力づくりを目ざす取組みを行っている。※「体力みえる化」の詳細は、4月号をご参照ください。 運動指導会  参加者に、身体のメンテナンスや体力維持の方法などを伝えることを目的とした指導会。所要時間は30分~1時間程度。安全健康推進部に所属する運動トレーナーが講師を務め、運動や食事、睡眠、節酒、禁煙などの生活習慣が、「いきいき」働くことと密接に関連していることを伝えるとともに、加齢による腰痛や首・肩こりに効果的なストレッチなどについて、実技を交えて指導を行っている。 自助努力支援  「体力みえる化」や「運動指導会」などを通して、体力維持の重要性に気づいてもらったうえで、就業時間外における日々の運動習慣を支援する取組み。歩数と中強度の運動時間を記録できる活動量計(端末)を従業員に貸与し、活動量計から得られたデータをもとに、運動トレーナーがアドバイスを行う。 いきいき健康プログラムの成果  同社がこれまで行ってきた「いきいき健康プログラム」により、下記のような成果が上がっている。●運動指導会の参加者の「体力みえる化(体力測定)」の数値が向上。●体力や健康の維持・向上の取組みに無関心だった層が減少し、日常的に運動に取り組む層が増加。●「いきいき健康プログラム」以降、日常的に運動に取り組んだ人の半数以上で、「首・肩こり」、「体が重い」、「腰痛」などの体の不調が改善。第2回 気づきをうながし、健康・体力を高める「高年齢者対策」のその先へ!60歳をすぎても“いきいき働く”ための「いきいき健康プログラム」マンガで見る高齢者雇用解説

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る