エルダー2019年5月号
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エルダー37組織変更して現在に至っています。主に、鋼材やコンクリート製品などの重量物や、長さ15mを超える電柱などの長ちょう尺じゃく物ものの運送を得意とし、総重量25t、荷台の長さ12mもの大型トラックとトレーラーで運んでいます。坂出市を拠点として、四国全域と本州の京都、大阪、神戸までを主な営業エリアとしています。また、クレーンつきトラックも所有し、建設現場でのクレーン作業なども手がけるなど、実績と取引先からの信頼を積み重ねてきました。代表取締役社長の野の角がく豊とよ弘ひろさんは、「創業以来、一貫して大事にしていることは、お客さまから託された荷物を、確実に、安全に、運ぶこと。当社の仕事では、トラックの運転に加えて、荷物の積み下ろし作業もたいへん重要です。全社一丸となって、安全走行、安全作業の徹底に努めて、お客さまのニーズに応えています」と話します。今後の高齢化を見据えて同社の大型トラックの運送先は、建設現場が多く、荷物をどのように積み、下ろすか、その経験が大切だといいます。道幅の狭い住宅街での作業など、工事が進行する現場で最適な方法で作業をする判断を迫られるなど、いろいろな状況への対応が求められるだけに、「経験を積んでいるドライバーは、大事な存在です」と野角社長。また、経験豊富なベテランドライバーは、大型トラックにも移動式クレーンにも乗車できるオールラウンドプレーヤーが多く、後進のお手本になっているといいます。技術の継承については、新任ドライバーはベテランと組んで配車することにより、一緒に現場に行ったり車庫で荷積み作業などを行う際、先輩から後輩に自然に荷積みのコ野角豊弘代表取締役社長[常谷プランナーから]「少子高齢化が進み、労働力不足が激しさを増すなかで、高齢者雇用に対する社会の要請が強まっています。他社に先駆けて高齢者雇用を積極的に進めることで、自社の競争力を高めることも可能です。そこで、プランナー活動では、高齢者を戦力として活用するうえでの取組みのポイントを伝えたいと思っています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆香川支部の篠塚課長は、常谷プランナーについて次のように話します。「就業規則や賃金・退職金制度に精通した、人事労務管理の専門家です。温和な人柄で、相談・助言活動はもとより制度改善提案にも意欲的に取り組み、豊富な知識と経験による的確な助言をすることから、事業所からの信頼も厚く、支部やほかのプランナー、アドバイザーからも頼りとされている存在です」◆香川支部高齢・障害者業務課には、65歳超雇用推進プランナーと高年齢者雇用アドバイザーが計6人在籍し(2018年度)、県内事業所などを訪問して相談・助言活動に取り組んでいます。2018年度2月末時点では、391件の相談・助言などを行い、そのうえで65歳以上への定年引上げや65歳を超えた継続雇用延長などの制度改定に関して107件の具体的な提案を実施しています。◆香川支部は、琴こと平ひら電鉄琴平線「栗りつ林りん公園駅」下車、徒歩5分。近隣には景勝地「栗林公園」と「ハローワーク高松」があります。◆各事業所の状況に即した相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。●香川支部高齢・障害者業務課住所:香川県高松市花ノ宮町2-4-3 ポリテクセンター香川内電話:087(814)3791常谷 薫 プランナー (70歳)アドバイザー・プランナー歴:12年

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