エルダー2019年5月号
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2019.554 2. 労働基準法の適用に関する留意点(労働条件の明示/労働時間制度の適用と留意点/休憩時間の取扱いについて/時間外・休日労働の労働時間管理について) 3.長時間労働対策について 4. 労働安全衛生法の適用及び留意点(安全衛生関係法令の適用/自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備の留意) 5.労働災害の補償に関する留意点● その他テレワークの制度を適切に導入及び実施するに当たっての注意点各項目を簡単に紹介すると、冒頭の「テレワークについて」では、「テレワークの分類、形態ごとの特徴」、「テレワークのメリット(労働者・使用者)」を紹介。さらに、「テレワークの問題や課題」として、労働政策研究・研修機構が実施した調査結果をもとに、「テレワークのデメリット(労働者調査)」と「テレワーク実施の問題・課題(企業調査)」が示されている。続く、「労働基準関係法令の適用及び留意点等」では、「通常の労働時間制度における留意点」として、「労働時間の適正な把握」、「テレワークに際して生じやすい事象」、「フレックスタイム制」の3点が取り上げられている。「労働時間の適正な把握」では、ガイドラインの中でも触れられている「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」について、主要なポイントが抜粋さ●テレワークを行う労働者の自律●テレワークの導入・実施に関する資料集パンフレットの作成にあたった厚生労働省雇用環境・均等局在宅労働課への取材をもとに、パンフレットのあらましを紹介する。パンフレットの構成と内容厚生労働省では、ガイドライン策定の翌月(2018年3月)、「簡易版パンフレット」を作成した。しかし、かぎられた時間で作成したこともあり、活字による説明が中心で、事業所にテレワーク導入のメリットや手順を理解してもらうためのツールとしては、やや固い印象を与えるものとなっていた。そのため、今回作成したパンフレットは、そうしたイメージを一掃するものとなっている。フルカラー印刷でイラストやチャート図も豊富に取り入れ、わかりやすくなっている(図表1)。パンフレットの構成と内容は、基本的にガイドラインの内容を踏襲したものとなっている。〈パンフレットの構成〉●テレワークについて●労働基準関係法令の適用及び留意点等 1.労働基準関係法令の適用図表1  イラストが豊富な誌面

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