エルダー2019年6月号
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エルダー29<企業プロフィール>株式会社サウンドファン (本社:東京都台たい東とう区く) 「音で世界の人を幸せにする!」という理念のもと、創業者である佐藤和則氏と宮原信弘氏(現代表取締役副社長)が中心となり設立。「シニアベンチャー企業」として、シニア人材が中心となり、高齢化や障害による難聴者にも音が聴こえやすい「ミライスピーカー®」の開発・製造・販売・レンタルサービスを行っている。 「シニアベンチャー企業」  「ベンチャー企業」というと、若者による起業というイメージが強いが、シニアによる起業も少なくない。「2017年版中小企業白書」(中小企業庁)によると、60歳以上の高齢者による起業は増加しており、起業家に占める60歳以上の割合は、1979(昭和54)年では男性8.4%、女性4.6%だったのに対し、2012(平成24)年では男性35.0%、女性20.3%と、それぞれ大幅に増加している。 「シニア人材の強み」  シニア人材は、それまでつちかってきた技術や知識、経験、人脈など、多くの強みを持つ。エン・ジャパン株式会社が2018年に実施した「企業の『高齢者雇用』意識調査」によると、高齢者雇用のメリットとして79%の企業が、「経験や知識の活用」をあげているほか、当機構の調査でも定年延長の効果として、約8割の企業が「高齢社員の知識・スキル・ノウハウの発揮」をあげている(『定年延長、本当のところ』2018より)。 「ミライスピーカー®」  蓄音機をヒントに開発された、曲面振動板スピーカー。一般的なスピーカーは「コーン型」と呼ばれ、ピストン運動で押し出すように空気を振動させるのに対し、ミライスピーカーは、湾曲させた振動板全体から音が飛び出す構造で、広く、遠くまで、はっきりとした音声を届けることができる。第1回 「シニアのアイデアと技術がスピーカーを変えた」アクティブシニアたちの挑戦!マンガで見る高齢者雇用解説

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