エルダー2019年6月号
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2019.650正社員に対するOFF-JT費用の今後3年間の支出見込みでは、「増加予定」(36・6%)が「減少予定」(1・6%)を35・0ポイント上回っている。一方で、「実施しない予定」が32・7%である。正社員に対する自己啓発支援に支出した費用の実績では、「増加した」(12・1%)が「減少した」(3・6%)を8・5ポイント上回っているものの、OFF-JT費用実績に比べて「増加した」の割合は低く、また、「実績なし」が62・5%と多い(図1)。正社員以外に対する過去3年間のOFF-JTに支出した費用の実績では、「増加した」(9・7%)が「減少した」(2・9%)を6・8ポイント上回っているものの、「実績なし」が68・0%と多い。正社員以外に対するOFF-JT費用の今後3年間の見込みでは、「増加予定」(19・3%)が「減少予定」(0・9%)を18・4ポイント上回っているものの、「実施しない予定」が59・4%と多い。正社員以外に対する自己啓発支援に支出した費用の実績では、「増加した」(4・3%)が「減少した」(1・4%)を2・9ポイントとわずかに上回っているものの、「実績なし」が76・8%と多くを占める。正社員以外に対する自己啓発支援費用の今後3年間の支出見込みでは、「増加予定」(13・8%)が「減少予定」(0・3%)を13・5ポイント上回っているものの、「実施しない予定」が71・2%と多くを占める。した企業は4・4%である。一方、どちらにも支出していない企業は41・9%である。 OFF-JTに費用を支出した企業は、52・9%と平成29年度調査(以下「前回」という。)時と変わらず、3年移動平均※と併せて推移を見ると、近年、同程度の水準で推移していることがうかがえる。一方、自己啓発支援に費用を支出した企業割合は、27・8%となり、前回と比べてやや増加しているものの、3年移動平均の推移を見ると、大きな変動はうかがえない。 ②OFF-JT及び自己啓発支援に支出した費用OFF-JTに支出した費用の労働者一人当たり平均額(費用を支出している企業の平均額。以下同じ。)を見ると、1・4万円と前回(1・7万円)に比べ減少している。3年移動平均を見ると、近年、増加傾向にあったが、今回、やや減少に転じている。一方、自己啓発支援に支出した費用の労働者一人当たり平均額を見ると、0・3万円と前回(0・4万円)に比べて減少しており、3年移動平均で推移を見ても、やや減少してきている傾向がうかがえる。(2)能力開発の実績・見込みについて正社員に対する過去3年間(平成27年度〜平成29年度)のOFF-JTに支出した費用の実績では、「増加した」(25・1%)が「減少した」(5・7%)を19・4ポイント上回っている。一方で、「実績なし」は42・2%である。0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%25.125.15.742.236.627.71.632.712.114.93.662.527.917.00.851.71.91.46.82.5増加増減なし減少不明OFF- JT過去3年間今後3年間過去3年間今後3年間自己啓発支援実施なし/実施しない図1 OFF-JT及び自己啓発支援費用の実績等 過去・今後3年間(正社員)※ 3年移動平均……3年毎の平均値

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