エルダー2019年8月号
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特集エルダー9高齢社員のモチベーションの維持・向上のツボ(2)配置・異動高齢社員の配置・異動について、「役職」および「仕事内容」の継続性からみてみよう。過去3年間に、高齢社員のなかで、60歳を過ぎても「役職」に就いている者のおよその割合をみると、「65歳以上の定年企業」では、過半数以上(「ほぼ全員」+「8割程度」)を占めるとする企業は36・4%である。他方、「雇用確保措置企業」で過半数以上の企業は12・3%、少数以下(「少数」+「1人もいない」)にとどまる企業は60・9%である。また、高齢社員のなかで、「仕事内容」が継続している者のおよその割合をみると、過半数以上(「ほぼ全員」+「8割程度」)を占めるとする企業は、「65歳以上の定年企業」では84・1%、「雇用確保措置企業」では63・7%、少数以下(「少数」+「1人もいない」)にとどまるとする企業は「65歳以上の定年企業」では7・2%、「雇用確保措置企業」では17・5%である(図表3)。(3)労働時間高齢社員の労働時間は、現役正社員との比較でどのような状況にあるのか。図表4では、それを「所定内労働時間」と「所定外労働時間(残出典:高齢・障害・求職者雇用支援機構(2018)『継続雇用制度の現状と制度進化―「60歳以降の社員に関する人事管理に関するアンケート調査」結果より―』図表1 60歳代前半層の格付け制度と59歳以下正社員との継続性60歳代前半層社員に対する等級制度うち、59歳以下正社員の制度適用状況行っていない行っているすべての社員に適用一部に適用すべて異なる無回答雇用確保措置企業(N=2434)76.4 23.1 (100%, N=563)26.8 6.4 65.5 1.2 継続雇用66歳以上企業(N=533)77.9 22.0 (100%, N=117)26.5 11.1 58.1 4.3 65歳以上の定年企業(N=316)70.9 28.5 (100%, N=90)74.4 7.8 13.3 4.4 (単位:%)出典:高齢・障害・求職者雇用支援機構(2018)『継続雇用制度の現状と制度進化―「60歳以降の社員に関する人事管理に関するアンケート調査」結果より―』図表2 60歳代前半層を対象にした賃金テーブルと59歳以下正社員との継続性設定していない設定しているうち、59歳以下正社員の制度適用状況1つ2つ以上すべての社員に適用一部に適用すべて異なる無回答雇用確保措置企業(N=2434)61.921.915.7(100%, N=914)16.55.877.0 0.7継続雇用66歳以上企業(N=533)64.519.116.1(100%, N=188)22.99.666.0 1.665歳以上の定年企業(N=316)61.719.917.4(100%, N=118)67.88.523.70.0 (単位:%)

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