エルダー2019年8月号
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2019.824日用品、住宅、インフラなど幅広い分野で暮らしと社会に貢献積水化学工業株式会社は、1947(昭和22)年に創業し、生活に身近な日用品から、パイプや雨とい、といったインフラ資材、エレクトロニクスや輸送用機器向けの高機能材料、セキスイハイムのブランドで知られる住宅などをつくり、人々の暮らしや地球環境の向上、社会基盤の構築に貢献してきた。2001(平成13)年よりカンパニー制※がスタートし、「住宅カンパニー」、「環境・ライフラインカンパニー」、「高機能プラスチックスカンパニー」の三つのカンパニーのもと、日本初の技術や世界でトップシェアを確立する製品などを強みに、社会的価値を創造する多様な事業をグローバルに展開し、成長を続けている。グループ会社は国内外に約160社。グループ企業全体の従業員数は2万6486人で、同社単体の従業員数は2617人(2019年3月現在)。2019年3月期連結ベースの売上高は1兆1427億円である。自分のキャリアは自分でつくる会社は成長するための機会を提供同社では、「従業員を育てることは社会に対する企業の責任」という考えに基づき、多様な人材が活躍し、働きがいのある職場づくりに取り組んでいる。同時に、「人を伸ばし、人を活かす」、「自分のキャリアは自分でつくる」を人材育成の基本姿勢とし、意欲のある従業員を支援する多様な機会を提供している。その一つが、キャリアステージごとに実施する研修で、新卒入社後3年目、30歳、40歳、50歳という節目にキャリアプラン研修を実施している。50歳時の研修では「生涯現役」をテーマに、生涯現役のための自分らしい生き方・働き方を考える機会を提供するなど、定年後を見すえた取組みが始まる。55歳時には、マネープランを中心に定年後の人生をどのように送るかを考える「グッドライフセミナー」を実施。さらに、「覚悟と働きがい」をテーマとした「57歳研修」、60歳以降のキャリアについて自分の言葉で上司と話をする「59歳時面談」を実施している(同社の研修内容については本誌2016年12月号参照)。65歳までの活躍に向けて新たな再雇用制度を整備同社はいち早く高齢者雇用に取り組んできた先進企業だ。1993年から60歳の定年後も一※ カンパニー制…… 企業内にある事業部門の独立性を高め、複数の企業の集合体のように組織すること積水化学工業株式会社(本社 東京都、大阪府)評価制度と第二の退職金を設けて60歳以降の活躍を後押し企 業事 例

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