エルダー2019年8月号
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脳力アップトレーニング!働くための2019.864目標1問につき2分第27回課題1課題2次の文字を50音順で、それぞれ一つ前にずらしてください。意味のある単語になります。メモを使わず、頭のなかだけでやりましょう。次は50音順で、それぞれ二つ前にずらしてください。メモを使わず、頭のなかだけでやりましょう。「ワーキングメモリ」を鍛える 今回は高度な脳機能の中核、「ワーキングメモリ」の力を鍛えます。 ワーキングメモリは、作業(ワーキング)を行うための短期記憶(ショートメモリ)のこと。脳にちょっと記憶しながら操作する、これが脳トレの基本です。「ワーキングメモリ」の大切さ仕事や家事などにおいて複数の並行作業を効率よく処理するカギは、個々の内容を把握して優先順位をつけ、実際に合わせて修正しながら実行していくことです。ある作業をしている間、必要な情報を一時的に記憶しておく力のことを「ワーキングメモリ」といいます。いわば、脳のメモ帳を多重に使っているようなイメージです。ワーキングメモリにかかわる領域は、脳の前頭前野にあります。ここの働きが低下すると、物事の整理がうまくつけられず、同じことをくり返したり、やるべきことを忘れたりするなど、効率も生産性も悪くなってしまいます。決して見過ごすことのできない大切な力ですが、加齢などの影響を受けやすく、認知機能の低下ともかかわってくる脳の機能でもあります。今回のような課題をくり返すことで鍛え直すことができます。忙しいときに行うと、より脳の力が高まるので、がんばってチャレンジしましょう。篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。【課題の答え】課題1 ❶ことり ❷はくい ❸もぐら課題2 ❶あらいぐま ❷おこづかいやげり❸ひけう❷さなる❶きしどくえ❷みま ちつ(例)うるえごむ❶

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