エルダー2019年9月号
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2019.910と非常に少ない状況です。各地域における生涯現役を促進する社会づくりを図っていくには必要な事業と思われるだけに、まだ取り組まれていない自治体は積極的に手をあげられることを期待します。おわりに〜未来に向けた地域活性化策として地方・地域に視点を戻すと、多くのところが「都市化」にともなう人口流出、人口減少の課題を有していると思います。「交流人口を増やすには」、「地域活性化のためにどうすればよいか」と頭を悩ませている地域は少なくないでしょう。生涯現役促進地域連携事業はこの課題の解決にも貢献できると考えます。リタイアした後、「どこで暮らす?」といった個人の判断は、これからはより柔軟になっていくと推測します。高齢期に「自然に恵まれたよい環境」で暮らしたいと考える人は少なくありません。地方・地域が「自然は豊か、高齢者も活躍できる場が多い」、というメッセージを発信できれば、現在高齢の方だけでなく、次代に高齢者となる中年、若者にも魅力的に映るでしょう。多くの地域が生涯現役促進地域連携事業を起点に、人と仕事(活力)が集まる魅力的な地域になっていくことを大いに期待します。宮古島市石川県富山県滋賀県岡山県京都府兵庫県北海道徳島県新潟県愛媛県高知県長崎県愛知県福岡県群馬県宮崎県鹿児島県大分県神奈川県熊本県福井県大阪府山梨県生涯現役促進地域連携事業地域マップ(23道府県・35市区町村)大館市遠野市中泊市平内町東松島市仙台市栃木市取手市柏 市鎌倉市小田原市袋井市新城市静岡市玉城町各務原市津山市新宮市三郷町犬山市総社市横手市酒田市山形市見附市大町市若狭町出雲市米子市豊中市福山市松山市浦添市南城市図表3 厚生労働省「生涯現役促進地域連携事業」展開地域(2019年8月現在)出典:筆者作成

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