エルダー2019年10月号
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特集エルダー172019年度 高年齢者雇用開発コンテストⅠまで対象を広げて健康管理を実施するとともに、そのほかの福利厚生面でも手厚くサポートしている。(5)「身体の健康」、「経済の健康」、「心の健康」という3つの健康を目ざして人事管理施策を展開。「松川一家」という強固な結束力のもと、人を大切にする経営に注力している。企業の沿革・事業内容Ⅱ1967年の創業以来、高度な技術力と、協力業者との連携による現場への技術者の動員力を強みとしている。ゼネコンの下請けではなく、自主独立・顧客からの直接受注をすることにより適切な価格で事業を実施することを心がけ、事業を拡大してきた。その技術力と動員力から、大手電気設備メーカーと直接組んで事業を行うこともある。2003(平成15)年に品質保証ISO9001、環境保全ISO14001を取得し、企業の品質保証や信頼度の向上に努めている。また、全社をあげての活発なボランティア活動などにより、2018年「浜松市企業のCSR活動表彰」ソーシャル活動部門優秀賞、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞審査委員会特別賞を受賞するなど、県内外で評価が高まっている。2019年には静岡県の「女性・シニア人材活躍推進戦略事例集」にシニア活躍企業として掲載され、その取組みが注目されている。高齢化の状況、職場改善等の背景と進め方Ⅲ正規従業員は47人、65歳以上は6人で、73歳の最高齢従業員もフルタイムで就労するなど、全員が第一線で活躍している。現社長が就任する数年前に「自らの人間力をつけ、真の幸福と楽しさを追求し、夢・希望を後世に伝える」を経営理念に掲げ、「人間力(人づくり)」と「人を大切にする経営の実践」を展開してきた。まず「人間力」を育成するため、すべての従業員は「自分づくり 十一誓」を掲げ、自ら成長するための行動指針とし、人事評価の基礎としても活用している。また「人を大切にする経営」を実践するため、従業員に対して「身体の健康」、「経済の健康」、「心の健康」という3つ松川電氣株式会社の従業員とご家族のみなさん(写真提供:松川電氣)従業員自らが成長するための「自分づくり 十一誓」

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