エルダー2019年11月号
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企業プロフィール高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰優秀賞高年齢者雇用開発コンテスト2019年度社会福祉法人 あいの土山福祉会(エーデル土山)(滋賀県甲賀市)「残業」、「腰痛」、「メンタル不調」のトリプルゼロへの挑戦社会福祉法人 あいの土つち山やま福祉会(エーデル土山)(滋賀県甲賀市)◎創業 1996(平成8)年◎業種  社会保険・社会福祉・介護事業 (介護老人福祉施設)◎職員数 80人(2019年4月1日時点)( 内  訳 ) 60~64歳 3人 (3.8%) 65~69歳 9人 (11.3%) 70歳以上 3人 (3.8%)◎定年・継続雇用制度定年70歳。70歳以降については、制度はないが運用により一定条件のもと、年齢の上限なく再雇用する。現在の最高年齢者は72歳2019.1124本事例のポイントⅠ社会福祉法人あいの土山福祉会(エーデル土山)は、1996(平成8)年に設立。滋賀県甲賀市土山町において、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、ショートステイサービスセンターなどを運営している。同法人では、「高いレベルの介護サービスを提供するためには、スタッフ一人ひとりが大切な資産であり、その能力を最大限に活かして活躍できるフィールドを作ることが法人の責務」ととらえ、可能なかぎりスタッフが長くやりがいを持って働き続けることができる職場の提供を心がけている。 《POINT》(1)2017年10月、定年を60歳から70歳に延長。70歳以降については、制度はないが、一定条件のもと、年齢の上限なく再雇用している。また毎月の給与は、65歳までは60歳到達時の水準を据え置き、モチベーションの維持・向上を図った。(2)ワーク・ライフ・バランスや健康の重要性を理解させるため、『ワークライフバランスの栞しおり』や『健康経営 2020』という小冊子を作成し、全職員に配布した。(3)介護職員をはじめとするスタッフが高齢になっても働き続けることができるように、①残業、②腰痛、③メンタル不調の三つの負担の完全撤廃に向けて、「トリプルゼロ」と銘打ち、徹底した対策を講じている。  ①では、出退勤時に館内に音楽を流したり、ミーティングの簡略化、伝達ツールの改良などを実施。②では、移乗用リフトや浴室用吊上げ式リフトの導入による「抱えない介助

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