エルダー2019年11月号
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エルダー41地域、社会から必要とされる企業で有り続けます」との経営理念のもと、高い意識を持って技術向上に励むとともに、創業当初から、本社工場で製造した菓子を各店舗へ輸送する際の鮮度や美お味いしさの保持に注目し、研究を重ねて独自の冷凍保存技術を確立。また、日本穀物検定協会食味ランキング※2で最高評価の特Aを連続受賞している「七しち城じょう米」や、阿蘇のチーズなどのこだわりの原材料を使用し、機械のみに頼るのではなく、職人の手と目、経験による手づくりの味を守り、創業56年のいまも地域に親しまれる和菓子の提供を続けています。本社工場と13の直営店を営業するほか、九州地方のスーパーなどに販路を拡げています。島本プランナーは2017(平成29)年9月に初めて一休本舗を訪問しました。熊本県では前年の2016年4月14日と16日、2度にわたり最大震度7の地震が発生し、多くの命が奪われ、また、避難を余儀なくされた人々が多数いました。「一休本舗さんでは本社・工場ともにダメージを受けていましたが、訪問したのは順調に回復している時期でした」と島本プランナーは振り返ります。一休本舗の本社・工場は、震源地だった益まし城き町まちの近くにあり、かなりの被害を受けたといいます。また、何千回もの余震が続くなか、「ガスの復旧まで2週間ほどかかり、工場で製造を再開できたのはそのころからでした。その後、全国からご注文やご支援を賜り、回復することができました」と髙木功一代表取締役。支援に対する感謝の思いをにじませながら静かに語りました。希望に応じた働き方に対応一休本舗を最初に訪問したときのことを、島本髙木功一代表取締役[島本プランナーから]「熊本県内は、2016年4月の熊本地震以降、復旧・復興需要もあり、有効求人倍率が高水準を維持し、人手不足の状況が続いています。そうしたなか、65歳を超える高齢者の活用は増加傾向にありますが、制度がなく運用による継続雇用が多くみられますので、社員が安心して働き続けられるよう規定整備の提案を心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆熊本支部の村松課長は、島本プランナーについて次のように紹介します。「プランナーになられて3年目です。雇用環境の改善、人事管理制度の整備などの仕組みづくりを得意とし、事業所訪問では事業所ごとに誠実・ていねいに対応し、訪問先から頼りにされています。当支部に欠かせないプランナーです」◆熊本支部高齢・障害者業務課には、5人の65歳超雇用推進プランナーに本年度より4人の新任高年齢者雇用アドバイザーが加わりました。新任アドバイザーが先輩プランナーの豊富な経験、知識を共有しながらより質の高い相談・助言ができるよう、定期的な打合せの機会を設けるようにしています。2018年度は約370件の相談・助言活動を行い、制度改善提案を58件、企業診断システムの運用を18件実施しました。◆熊本支部は、熊本電気鉄道「黒石駅」で下車、徒歩3分です。各事業所の状況に即した相談・助言を無料で実施しています。●熊本支部高齢・障害者業務課住所:熊本県合志市大字須屋2505-3 熊本職業能力開発促進センター内電話:096(249)1888島本浩幸 プランナー (55歳)アドバイザー・プランナー歴:3年※2 日本穀物検定協会食味ランキング……(一財)日本穀物検定協会が、主な産地品種銘柄について、その供試試料を食味試験した結果に基づいて評価したもの

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