エルダー2019年12月号
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労務資料エルダー51全国の将来の出生、死亡及び国際人口移動について仮定を設け、これらに基づいて我が国の将来の人口規模並びに年齢構成等の人口構造の推移について推計したものである。ア 9000万人を割り込む総人口我が国の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、2029(令和11)年に人口1億2000万人を下回った後も減少を続け、2053年には1億人を割って9924万人となり、2065年には8808万人になると推計されている(図表2)。に達している。また、15〜64歳人口は、1995年に8716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、2018年には7545万人と、総人口の59・7%となった。(2)将来推計人口でみる2065年の日本次に、2017年4月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」における出生中位・死亡中位推計結果(以下、本節においてはすべてこの仮定に基づく推計結果)を概観する。将来推計人口とは、イ 約2・6人に1人が65歳以上、  約3・9人に1人が75歳以上65歳以上人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった2015年に3387万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる2025年には3677万人に達すると見込まれている。その後も65歳以上人口は増加傾向が続き、2042年に3935万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されている。総人口が減少する中で65歳以上の者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、2036年に33・3%で3人に1人となる。2042年以降は65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け、2065年には38・4%に達して、国民の約2・6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されている。総人口に占める75歳以上人口の割合は、2065年には25・5%となり、約3・9人に1人が75歳以上の者となると推計されている。65歳以上人口のうち、65〜74歳人口は「団塊の世代」が高齢期に入った後に2016年の1768万人でピークを迎える。その後は、2028年まで減少傾向となるが再び増加に転じ、2041年の1715万人に至った後、減少に転じると推計されている。一方、75歳以上人口は、2054年まで増加傾向が続くものと見込まれている。資料:総務省「人口推計」平成30年10月1日(確定値)(注)「性比」は、女性人口100人に対する男性人口図表1 高齢化の現状平成30年10月1日総数男女人口(万人)総人口12,6446,1536,491(性比)94.865歳以上人口3,5581,5462,012(性比)76.8 65〜74歳人口1,760840920(性比)91.3 75 歳以上人口1,7987061,092(性比)64.615〜64歳人口7,5453,8183,727(性比)102.415歳未満人口1,542789752(性比)104.9構成比総人口100.0100.0100.065歳以上人口(高齢化率)28.125.131.0 65〜74歳人口13.913.714.2 75歳以上人口14.211.516.815〜64歳人口59.762.157.415歳未満人口12.212.811.6単位:万人(人口)、%(構成比)

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