エルダー2020年1月号
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氏氏    定年や雇用上限年齢を引き上げて長く活躍してもらう環境をつくる高年齢者雇用開発フォーラムより、「令和元年度高年齢者雇用開発コンテスト」入賞企業3社が登壇して行われたトークセッションの模様をお届けします。コーディネーターに東京学芸大学の内田賢教授を迎え、高齢社員の持っている能力、技術、経験を活かす工夫や長く働き続けられる職場づくりなどについて、それぞれの取組みをうかがいました。五ご色しき会かい」の佐藤さんからお願いします。内田 高年齢者雇用開発コンテストの入賞企業のみなさんに、高齢社員を戦力化するための工夫や長く働き続けられる職場づくりなどについて、お話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。はじめに、高齢者雇用推進のきっかけと、実際に行った制度改革について、「医療法人社団佐藤 多くの日本の企業に共通していることだと思いますが、当法人も人材不足で、資格を要する仕事でもあり、職員の採用はかなりむずかしい状況となっています。そうしたなかで、経験豊かな高齢職員が長く働ける職場にしたいと考えたことがきっかけです。もちろん、高齢者に特化した取組みだけでなく、すべての職員を意識して取り組むことを心がけて進めています。歳に引き上げ、定年後も一定条件のもと70歳まで雇用を継続し、さらにその後も条件を設けて雇用延長を実施しています。これらの制度改革がまず大きな変更点です。内田 式会社建設相互測地社」の安孫子さん、お願いします。安孫子 補償業務管理士などの資格を有する者が必要です。自社で育てていますが、勤続10年ぐらいにならないと一人前になれないといった状況のなか、社員の高齢化が徐々に進んできました。一方で、若手の採用が進んでいないといった状況もあり、資格を持っている現有社員にできるか具体的な取組みとしては、定年を60歳から65ありがとうございます。続きまして、「株弊社の業務を遂行していくうえでは、「令和元年度高年齢者雇用開発フォーラム」トークセッションから内田 賢まさる東京学芸大学教育学部教授佐藤 仁ひとし医療法人社団五色会理事長安あ孫び子こ健一氏株式会社建設相互測地社代表取締役小お澤ざわ邦くに比ひ呂ろ氏松川電氣株式会社代表取締役コーディネーターパネリスト27新春特別企画② 「令和元年度 高年齢者雇用開発フォーラム」トークセッションからエルダー新春特別企画2高齢社員活用の最前線〜コンテスト表彰事例から探る〜

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