エルダー2020年1月号
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経験を積み重ねた高齢者の力を〝貸してもらう〟■■■■■■■■■月に法人認可を受けて、同年4月、延岡市につくしんぼ保育園を開園しました。1998年には学童保育事業を始めるなど、徐々に事業を拡大し、現在ではつくしんぼ保育園、ととろ保育園、つくしんぼ児童クラブを運営。また、指定管理者として2019年4月より、門■川■町■子育て人づくりセンターひだまりハウスの運営を行っています。近年、保育士不足が社会問題となっていますが、つくしんぼ福祉会の塩■満■克■也■理事長は、「15年ほど前から人手不足感がありました」と状況を話します。2012年4月に「子ども・子育て支援法」が施行されて以降は、提出書類などの事務量が増え、人手不足のうえ多忙を極めている保育園が増えているそうです。こうした厳しい状況のなかでも、同法人では「子ども、保護者、地域等に愛され、必要とされる保育園を常に目ざし、それを支える職員を大切にする」という目標を掲げており、塩満理事長は、「当法人の資産は『人』。職員がやりがいを実感できる職場環境をつくることに努めています」と話します。具体的には、給与・待遇の向上を図り、職員がやりがいを持って研■鑽■を積むことができるように、研修や計画的な人財育成に注力。保育の仕事をライフワークとして続けられるよう、子育てや親の介護が必要になったとしても勤務を続けられる多様な勤務制度を導入しました。さらに、継続雇用制度は65歳までですが、以降も、話合いにより勤務延長が可能です。黒木プランナーは、2016年に同法人を初めて訪問しました。保育士不足の問題をふまえて、在職中の高齢ベテラン職員が、「後進への指導、業◆宮崎支部の渡辺課長は、黒木プランナーについて、「延岡などの県北地域を中心に活躍されている7年目のプランナーです。高齢者雇用に欠かせない賃金や年金などの知識を活かした相談・助言に力を注ぐとともに、各事業所の現状や問題、課題などを穏やか、かつていねいにうかがうことで、課題の解決に向けた具体的な制度改善提案や情報提供に取り組んでいます」と話します。◆宮崎支部高齢・障害者業務課には、6人の65歳超雇用推進プランナーが在籍し、長年の経験と豊富な知識を活かして相談・助言活動を行っています。2018年度は約250社の県内事業所を訪問し、定年年齢の引上げや65歳を超えた継続雇用延長などの制度改善の提案などに取り組みました。◆宮崎支部は、JR南宮崎駅から徒歩約7分、宮崎市内外の交通の拠点である「宮交シティバスセンター」からは徒歩約3分に位置する「宮崎職業能力開発促進センター(ポリテクセンター宮崎)」内にあります。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。●宮崎支部高齢・障害者業務課住所:宮崎県宮崎市大字恒久4241番地 宮崎職業能力開発促進センター内電話:0985(51)1556[黒木プランナーから]「プランナー活動では、常に訪問先企業の立場になり、信頼関係を構築することを心がけています。そのために話しやすい雰囲気づくりを大事にして、それぞれの困りごとや心配ごとを傾聴し、寄り添う姿勢で相談・援助に臨んでいます」つくしんぼ福祉会の塩満克也理事長35エルダー黒木美生 プランナー (59歳)アドバイザー・プランナー歴:7年目高齢者雇用の相談・助言活動を行っています

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