エルダー2020年2月号
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エルダー37を多角的に展開し、現在は、障害者支援施設、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、障害者支援センター、グループホーム、給食センター、福祉ショップなどを運営する社会福祉の総合施設となっています。中村邦くに彦ひこ理事長は「社会福祉事業の安定・継続的経営に努め、利用者はもとより地域社会の多種多様なニーズに応え、福祉の充実・発展に寄与できるよう『障害のある人には愛を、お年寄りに真心を』の精神で取り組んでいます」と話します。地域との交流も重視している更生会は「給食センター・つどい」に、一般の人が利用できる「レストラン・つどい」を併設しました。鹿児島市内の有名ホテルからプロのシェフを招き、本格的な味を提供したところ、地元でも評判のレストランとなり、地域と福祉施設との接点になっています。なお、給食センターは更生会が運営する施設の利用者と、福祉給食サービスの給食を調理する施設で、施設内に就労継続支援A型事業所を設置して、地域の障害者に就業の場を提供しています。2014年からは更生保護事業として「自立準備ホーム・きぼう」を設立。罪を犯した知的障害者が、矯正施設を出所した際の緊急的な住居として利用されており、自立支援も行っています。このような触しょく法ほう障害者のほか、オリーブの樹事業を開始し、親元や地域で生活すると症状が悪化する人やさまざまな理由により「住む場」や「就労先」を求めている生活困窮者のために、更生会ではほかの地域からも積極的に利用者を受け入れているそうです。実態に合わせて定年延長制の導入を提案更生会は2019年1月に就業規則を改定し、定年を60歳から65歳に延長、希望者全員を70歳ま中村邦彦理事長[西村プランナーから]「ダイバーシティ経営が企業体質を強化し、生産性の向上、利益の確保につながり、ひいては企業の社会貢献に資するとの観点から、高齢者の戦力人材化が求められていることを経営者と共通の認識にしたいと思っています。訪問の際は、企業の経営課題、とりわけ人事労務管理上の悩みをていねいにヒアリングすることを心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆同課の大城課長は、「西村プランナーは、高い見識からの相談・助言業務に加え、企業診断システムや自作の資料を用いた事業所の特性分析と、それに基づく的確な助言により高い信頼を得ています。2018度の制度改善提案数は29件で、全国トップレベルの実績です。若手プランナーに対して自身のノウハウの伝授を積極的に行うなど率先垂範されています。九州・沖縄ブロックプランナーによる自主研修会の会長も務めています。◆新幹線の最南端となる鹿児島中央駅から指いぶ宿すき枕まくら崎ざき線で2駅目のJR南鹿児島駅から徒歩5分。鹿児島市南部の主要道路・国道225号線沿いに立地するポリテクセンター鹿児島内にあります。市中心街に利便性がよく、桜島が正面に見える立地です。◆プランナー6名、アドバイザー2名の計8名が在籍しています。2018年度は制度改善の提案を101件、訪問を395件行いました。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。鹿児島支部高齢・障害者業務課住所:鹿児島県鹿児島市東郡元町14-3    ポリテクセンター鹿児島内電話:099(813)0132西村和人 プランナー (72歳)アドバイザー・プランナー歴:21年

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