エルダー2020年2月号
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脳力アップトレーニング!働くための2020.264【問題の答え】目標1問2分第33回下の文章を声に出して読みながら、「あ・い・う・え・お」を見つけて、何個あるか数えてください。※数えるときに指を折る、メモをとるなどはしないでください。かなひろいテスト 今回は「かなひろい」です。認知機能テストでよく使われるテストの一つです。文章をきちんと理解しながら、指定の文字を数えましょう。脳のメモ帳機能が鍛えられます。問1 → 9個問2 → 14個「かなひろいテスト」とワーキングメモリ今回の脳トレを正解できたとすれば、あなたの脳はよく働いています。1、2個ほど数え間違えたとしても上出来です。しかし、途中で数がわからなくなったり、目標解答時間を大幅に超えてしまったりすると、少し気をつけた方がいいかもしれません。「かなひろいテスト」では、情報を一時的に記憶(保持)しながら、ほかの作業を行う、脳の同時処理能力が鍛えられます。このとき使われる“脳のメモ帳機能”をワーキングメモリといいます。頭のなかの情報を整理したり、段取りをつけたり、高度な知的活動の中核をになう機能です。この機能が低下すると、日々の仕事や家事などの処理能力が低下してしまいます。また、今回の脳トレは、時間をおいてから、再チャレンジすることをおすすめします。その際、かなの数を数えると同時に、文章の内容を理解してみてください。両方に注意を向けることで、ワーキングメモリをより鍛えることができます。篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。問1にほんのさとやまはきのこのほうこです。やまとさととのきょうかいせんには、ひあたりのよいなだらかなしゃめんがひろがり、ならやくぬぎ、あるいはくりのきなどのぞうきばやしがあります。 永山久夫「日本史にみる長寿食」(『エルダー』2019年9月号)より問2えのもとたけあきはばくまつのばくふで、かいぐんのたいしょうだった。しんせいふぐんがえどをそうこうげきしたときには、えどわんにばくふかんたいをひきいてたいきしていた。 童門冬二「江戸から東京へ」(『エルダー』2019年6月号)より

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