エルダー2020年3月号
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特集エルダー7人生100年時代 高齢社員戦力化へのアプローチ日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えており、今後のさらなる健康寿命の伸長も期待されています。このような人生100年時代を迎え、意欲ある高齢者に働く場を準備することは非常に重要な役割となっております。このため、2019(令和元)年6月に閣議決定された成長戦略実行計画において、定年延長や個人の起業など、70歳までの就業機会の確保に向けた多様な選択肢を法制度上準備し、企業がどのような選択肢を用意するか、労使が話し合う仕組みなどを検討することとされています。こうしたなか、当機構は、高齢者雇用にかかわる企業の個別具体的な課題解決の支援に取り組んでいます。本シンポジウムは、その一環として、企業の人事労務担当者や学識経験者などから、高齢者の雇用の実態や具体的な取組み、今後の展開について紹介、議論をいただき、企業や個人がどのような考え方に立ちどのような取組みを行えば、生涯現役社会の実現に向けた環境の整備が進むのかということについて、みなさまとともに考え、展望することを主眼として、毎年開催しています。本日は、人事管理がご専門で、高齢者雇用に深い知見をお持ちの、千葉経済大学経済学部准教授の藤波美み帆ほ先生からご講演をいただきます。また、定年延長や継続雇用に取り組まれている企業の人事責任者の方から具体的な事例を発表していただきます。さらには、事例を深く掘り下げるために、パネルディスカッションを行っていただきます。ご登壇されるみなさまにおかれましては、非常にご多忙なところ、本シンポジウムで発表、議論をしていただくことに感謝申し上げます。最後になりますが、当機構では、厚生労働省をはじめ各関係機関と連携し、今後も高齢者の雇用に取り組む事業主の方へのサービス充実に努めてまいります。引き続き、みなさまのご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。和田 慶宏(当機構 理事長)独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 理事長 和田 慶よし宏ひろ生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム理事長挨拶東京会 場

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