エルダー2020年4月号
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2020.446アンケート調査をもとに中高年のキャリア研修について分析就業者の5人に1人が60歳以上の高齢者となる時代を迎え、高齢社員が企業全体に与える影響は、今後ますます大きくなることが予想されます。高齢になると、自身の健康状態や家族の介護の問題などもあり、働き方に対するニーズが現役世代以上に多様化してきます。このようななかで、高齢社員を戦力化し、その活躍をうながしていくためには、高齢社員が働きやすい制度・職場環境を整えていくことはもちろんのこと、「キャリア研修」を通して、働き手である一人ひとりが、60歳以降を含む自らのキャリアについて考えていくことが必要です。そこで、当機構では、中高年齢者を対象としたキャリア研修の効果などを解説した冊子、『45歳からのキャリア研修―まよったら、まずやってみよう』を作成・公開しました。同冊子は、キャリア研修を受講したことのある50〜64歳の労働者1977人を対象に行った、キャリア研修に関するアンケート調査結果をまとめ、分析したものです。図表を豊富に掲載し、キャリア研修の実施方法や効果などについて分析するとともに、「定年制度、継続雇用制度と研修効果」、「大企業VS中小企業」などのテーマを設け、キャリア研修の効果についてさまざまな視点から解説しています。今回は、その一部をご紹介します。◆40代後半で受講すると効果大キャリア研修の受講年齢と研修効果について分析すると、50代よりも40代後半で受講した人の方が、キャリア意識や成長意欲などが高まる傾向にあることがわかりました。その一方で、40代後半の場合、定年が60歳だとしても10年以上の時間があることから、50代での受講と比べ独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 60歳以降も戦力として活躍してもらうために『45歳からのキャリア研修―まよったら、まずやってみよう』発刊のご案内

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