エルダー2020年6月号
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2020.616高齢者が活き活きと活躍できる社会の実現をめざすプロジェクト2018(平成30)年からスタートした、東京都の「シニア就業応援プロジェクト」は、高齢者が「生涯現役」として活き活きと活躍できる社会の実現を目ざして立ち上げた三つの事業からなるプロジェクトだ。「東京キャリア・トライアル65」は、高齢者の就業機会の拡大を図るための派遣事業、「東京セカンドキャリア塾」は、高齢者が新たな分野で活躍するための学び直しの場、「シニアしごとEXPO」は、高齢者就業の気運を醸成するためのイベントである。東京都産業労働局雇用就業部就業推進課長の西川誠まさ明あき氏は「高齢者が活き活きと活躍できる社会を実現するためには、高齢者の就業の推進が不可欠です。そのためには、行政が高齢者と企業の双方に働きかけ、それぞれのマインドチェンジを図ることが重要だと考えています。東京都では人手不足の状況下にあっても、高齢者の健康面の不安から、ともすれば外国人や、依然として若年者を希望する中小企業が多くあります。そうした企業に対して、高齢者の活用に目を向けてもらうべく、職場の開拓やマッチングを進めています」と都がシニアの就業支援を推進する経緯を説明する。同プロジェクトは2020年度も継続して実施予定だ。実質負担ゼロで実績ある高齢者を派遣「東京キャリア・トライアル65」「東京キャリア・トライアル65」は、都内で就業を希望し、経験・ノウハウを活かして働きたいと考えている65歳以上の高齢者を、高齢者の活用で経営課題を解決したいと考えている中小企業に派遣するプロジェクトだ。就業を希望する高齢者と、受入れを希望する企業をそれぞれ公募し、高齢者の希望や能力、あるいは企業のニーズに応じたマッチングを行っている。﹁シニアが東京を元気にする﹂65歳以上の就業支援プロジェクト東京都産業労働局雇用就業部就業推進課︵東京都新宿区︶事例2東京都産業労働局雇用就業部就業推進課長の西川誠明氏

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