エルダー2020年6月号
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エルダー41[石橋プランナーから]「プランナー活動の企業訪問では、明るくふるまい、話しやすい雰囲気をつくり、警戒感を解いていただき、まずは聞き役に徹します。面談者が興味のありそうな話題を見つけ、そこから話を広げていき、高齢者雇用の話題へと入っていくように心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆青森支部高齢・障害者業務課の小山課長は、石橋プランナーについて次のように話します。「社会保険労務士になる前に、複数の民間企業で勤務していました。大企業にも中小企業にも勤務したことがあり、それらの経験を活かしながら、プランナー活動では事業主の方々に適切なアドバイスをしています。また、県内小学校のクラスが減少している現状からも、将来的にはますます人手不足になるというようなわかりやすい例をあげて、事業主が納得して高齢者雇用に取り組める提案をしています」◆青森支部では、5人の65歳超雇用推進プランナーと2人の高年齢者雇用アドバイザーの体制で、青森県内において年間300社ほどの事業所を訪問し、高齢者雇用に関する相談・援助業務を行っています。◆青森支部は、青森市内の「ポリテクセンター青森」内にあります。JR青森駅からは約2.5㎞、新幹線が停まるJR新青森駅からは約6㎞の場所に位置しています。目の前に「ハローワーク青森」があるという条件のよい場所にあります。◆相談・助言を無料で行います。お気軽にお問い合わせください。●青森支部高齢・障害者業務課住所:青森県青森市中央三丁目20番2号 青森職業能力開発促進センター内電話:017(721)2125アドバイザー・プランナー歴:5年石橋一恭 プランナー (59歳)デイケアセンター「たのしい家」、グループホーム「ひだまりの里」、居宅介護支援事業所「きぼう」を運営しています。職員数は134人。専門技術や経験に加えて、思いやりとやさしさを持ってサービスを提供し、利用者が楽しくかつ意欲的にリハビリテーションに取り組める施設づくりに努めています。水鏡会は2020(令和2)年4月に就業規則を改定し、定年を60歳から65歳に引き上げ、希望者全員70歳まで再雇用する制度を整えました。石橋プランナーは2015年から65歳超雇用推進プランナーとして、水鏡会のこの制度改定の取組みをサポートしてきました。「介護業界に共通する人手不足に対応するため、また、優秀な人材の流出を防止するためには、高齢職員だけでなく、すべての職員に対し、『高齢者の働きに期待している』という事業主の姿勢を明確に示すことが大切です。それが高齢職員のモチベーション維持につながるという視点からアドバイスしました」と当時をふり返ります。そして、「高齢職員のさらなる戦力化」を図るため、「賃金をはじめとする60歳以上の職員の待遇改善、および定年の引上げにより、60歳を超えても正規職員とすることで、『60歳以降は高齢者であり、再雇用した職員である』という意識を払しょくし、意欲を持って働ける環境を整えること」を提案しました。賃金が下がらず65歳まで働ける安心感水鏡会では、数年前から新規学卒者の採用がうまくいかず、職員の年齢が年々高くなっていく状況にありました。水鏡会の本ほん多だ悟さとる常務理事・総務部長は、「40代・本多悟常務理事・総務部長

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