エルダー2020年6月号
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エルダー61伝統的な模様の一つ「百きゃっ花か」の版木と、その版木で摺られた唐紙文化財の復元・修復も手がける唐紙の第一人者ふすまや屏びょう風ぶなどに用いられる、装飾が施された紙、「唐紙」。その名の通り、平安時代に唐から伝来し、当初は和歌などをしたためるための料りょう紙し※1に用いられた。やがて屏風やふすまなどにも貼られるようになり、江戸時代に全盛期を迎える。当時の技をいまに受け継ぐ「江戸からかみ」は、1999(平成11)年に国の伝統的工芸品に指定されている。「唐紙職人が描かれた江戸時代唐から紙かみ師小泉幸ゆき雄おさん(72歳)江戸の伝江戸の伝「版はん木ぎ押し」の熟練技統模様を表現する※1 料紙……ものを書くための紙

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