エルダー2020年7月号
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エルダー31「目標→評価→報酬」のサイクルで高齢社員を戦力化高齢社員のモチベーション低下の背景として、高齢社員の役割が、それまで担当していた仕事ではなく、現役社員の「補助的」な役割へと変更され、賃金は定年前の水準から大幅に低く変更されている、といったことがあげられる。近年は人手不足により高齢者を戦力として活用することを考える企業も増えてきているが、戦力として活躍してもらうためには、現役社員と同様、働きぶりに応じた「目標→評価→報酬」のサイクルを整えることが必要となる。 高齢社員のモチベーション低下の背景「目標→評価→報酬」のサイクルを整えるためのポイントが、30頁の「高齢社員戦力化のための七つのポイント」にまとめられている。重要なのは、●高齢社員の能力を把握したうえで経営戦略と合致する期待・役割をになってもらうこと●その期待・役割を本人に伝えること● そのうえで働きぶりに見合う評価を行い処遇を見直すこと(「目標→評価→報酬」のサイクル化)となる。経験が活かせる仕事や役割を任されることが、高齢者の「働きがい」、そして「戦力化」につながる。 モチベーション向上のポイント「『目標→評価→報酬』のサイクル」「高齢社員のモチベーションが低い」と感じる場合、高齢社員が自らの役割の変化や処遇に不満を抱えている可能性が高いと考えられます。マンガの場合は「一人ひとりの働きぶりを評価する仕組みがない」ことが、高齢社員の不満につながりました。その人の働きをしっかりと評価し、処遇に反映させることが、高齢社員のモチベーションの向上、ひいては戦力化につながります。「再雇用した高齢社員のモチベーションが低い」どうしたらいい?第3回マンガで見る高齢者雇用解説

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