エルダー2020年7月号
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企業プロフィール2020.736このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構の65歳超雇用推進プランナー(以下「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第97回岩手県「働けるうちは、いつまでも」定年制度廃止が高めた働く意欲有限会社ゴジュウゴ(岩手県盛岡市)本部が入居するビル▶創業 1999(平成11)年▶業種  高齢者向け介護福祉事業▶職員数 83人(うち正規従業員数41人)(60歳以上男女内訳) 男性(5人)、女性(20人)(年齢内訳) 60~64歳 6人 (7.2%) 65~69歳 10人 (12.0%) 70~74歳 7人 (8.4%) 75歳以上 2人 (2.4%)▶定年・継続雇用制度定年なし。平均年齢は50.3歳。最高年齢者はヘルパー職の78歳岩手県は、北は青森県、西は秋田県、南は宮城県と接しており、面積は東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県を合わせた面積より広く、本州最大となる広大で肥ひ沃よくな県土を有しています。秋田県との県境には日本最長の奥おう羽う山脈があり、これに平行して北きた上かみ高地が南北に広がっています。この間を北上川が流れ、流域には平野が形成された地形です。北上川沿いの平野部は、内陸性の気候のため夏は暑く、冬は寒さが厳しいのが特徴で、特に「氷上ワカサギ釣り」で有名な岩がん洞どう湖こ周辺に位置する薮やぶ川かわ地域(盛岡市)は、氷点下30℃を記録することがある「本州一寒い場所」として知られています。一方、「三陸海岸」の名で知られる海岸沿いは、宮古市を境に、北側には断崖や海岸段丘、南にはリアス式海岸が広がり、まったく異なる景観を形成しています。また、岩手県は歌人の石川啄たく木ぼく、小説家の宮沢賢治、言語学者の金田一京助といった日本を代表する文学者を輩出している県です。当機構の岩手支部高齢・障害者業務課の上かみ村むら俊貴課長は同県の産業について、「伝統的に畜産業、農業、漁業が盛んです。第一次産業の就業者割合は10・6%と全国平均の4・0%※を大きく超え、国内有数の食料供給基地として日本の第一次産業をリードしています。とりわけ畜産業は、奥おう州しゅう市が誇るブランド和牛『前沢牛』、国内有数のブロイラー産地である二にのへ戸地域の養鶏、遠とお野の市名物のジンギスカン(羊肉)がよく知られています。三陸沖の魚介類も豊富で、世界三大漁場の一つに数えられています」と紹介してくれました。一方、甚大な被害を受けた東日本大震災の復興事業は最終段階を迎えており、建設業界は震災需※ 2015(平成27)年国勢調査岩手県盛岡市★

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