エルダー37[千葉プランナーから]「(1)高齢者雇用対策は早め早めが肝心ですので、積極的な提案を行っています。(2)高齢者対策に対する『やる気』の度合いが、企業の将来を分けるというほど重要だと考えています。(3)企業の状況を見極めて助言を行っています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆同課の上村課長は、千葉プランナーについて、「率直で飾らず裏表のない人柄で、いつも泰たい然ぜん自じ若じゃくとした態度には、『この人に頼めば大丈夫』という安心感があります。『高年齢者雇用開発コンテストで大臣表彰をねらいます!』と宣言され、気力・体力の衰えを一切感じさせない姿は、まさに人生100年時代のお手本のような方です。カメラやクラシック音楽鑑賞をはじめ、趣味の範囲が広く、引き出しの多さに驚かされます」と話します。◆当課はJR盛岡駅から徒歩15分。盛岡市の中心街・菜さい園えん地区の映画館通りに面するビル内にあります。ビルは赤い「Job Cafe」の看板が目印です。関係機関として「ジョブカフェいわてハローワーク盛岡菜園庁舎」が入居しています。◆岩手支部には6人のプランナーが在籍し、県内の事業所訪問を通じて高齢者雇用にかかわる相談・助言を行っています。2019年度は制度改善の提案を107 件、訪問を411件行いました。◆企業診断システムを活用する場合は、分析結果を用いて、ていねいな相談・助言を行うことを心がけています。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。●岩手支部高齢・障害者業務課住所:岩手県盛岡市菜園1-12-18盛岡菜園センタービル3階電話:019(654)2081アドバイザー・プランナー歴:26年千葉悦えつ男お プランナー (69歳)要の反動減に備えた対応が急務となっています。同支部には、長年の経験と深い見識があるプランナーが在籍し、企業診断システムなどの分析ツールを活用し、企業の実情にあった提案を行っています。また、就業意識向上研修や企画立案など企業が必要とするサービスを提供中です。今回は、同支部で活躍するプランナー・千葉悦男さんの案内で、「有限会社ゴジュウゴ」を訪れました。家族が毎月決まって面談に訪れる介護施設有限会社ゴジュウゴは、菊地孝こう治じ代表取締役社長が1999(平成11)年に設立。2003年より介護事業を開始しました。現在、盛岡市で3施設、釜石市で1施設の住宅型有料老人ホームを運営し、盛岡市内の施設ではデイサービス事業、訪問介護サービスも提供しています。「ゴジュウゴ」という社名の由来は、菊地社長が55歳のときに立ち上げた会社だからだそう。遊び心がある菊地社長は、もともと盛岡市で広告代理店を営んでいましたが、福祉施設を開設することになったきっかけは、自身の母親を介護施設に預けていたころの忘れられない思い出にありました。「当時は仕事に追われる毎日で、土曜に面会に行くと伝えたのに、結局、次の土曜、また次の土曜と延ばし延ばしになっていくのが常でした。ようやく面会に行っても『今度はいつ来るの』と、母に次を心待ちにされると、後ろめたさで胸が痛菊地孝治代表取締役社長(左)と水村眞紀子施設長
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