エルダー2020年7月号
52/68

2020.750高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)第1 趣旨本ガイドラインは、労働安全衛生関係法令とあいまって、高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境づくりや労働災害の予防的観点からの高年齢労働者の健康づくりを推進するために、高年齢労働者を使用する又は使用しようとする事業者(以下「事業者」という。)及び労働者に取組が求められる事項を具体的に示し、高年齢労働者の労働災害を防止することを目的とする。康を守るための努力の重要性を理解し、自らの健康づくりに積極的に取り組むよう努めるものとする。この際、事業者と労働者がそれぞれの役割を理解し、連携して取組を進めることが重要である。また、国、関係団体等は、それぞれの役割を担いつつ必要な連携を図りながら、事業者及び労働者の取組を支援するものとする。なお、請負の形式による契約により業務を行う者についても本ガイドラインを参考にすることが期待される。第2 事業者に求められる事項事業者は、以下の1から5までに示す事項について、各事業場における高年齢労働者の就労状況や業務の内容等の各事業場の実情に応じて、第4に示す国、関係団体等による支援も活事業者は、本ガイドラインの「第2 事業者に求められる事項」のうち、各事業場における高年齢労働者の就労状況や業務の内容等の実情に応じて、国のほか、労働災害防止団体、独立行政法人労働者健康安全機構(以下「健安機構」という。)等の関係団体等による支援も活用して、高年齢労働者の労働災害防止対策(以下「高齢者労働災害防止対策」という。)に積極的に取り組むよう努めるものとする。労働者は、事業者が実施する高齢者労働災害防止対策の取組に協力するとともに、自己の健 厚生労働省は3月16日、高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境づくりや、労働災害防止のための健康づくりに向けて、事業者や労働者が取り組むべき事項についてまとめた、「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(通称:エイジフレンドリーガイドライン)を公表しました。本稿ではその全文を掲載します(編集部)。※「エイジフレンドリー」とは、「高齢者の特性を考慮した」を意味する言葉で、WHOや欧米の労働安全衛生機関で使用されています。高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る