エルダー2020年7月号
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脳力アップトレーニング!働くための篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2020.764【解答例】第37回 制限時間はありません。ピタッとくるオノマトペを選ぶのが未来に向けた脳トレです。次の「   」に行動を表すオノマトペを入れて表現してください。 正解は一つではありません。自分のなかでピタッとはまるオノマトペを考えてみましょう!オノマトペ 今回は「オノマトペ」で脳トレです。オノマトペは擬音語や擬態語を意味するフランス語で、自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音おんで象徴的に表した言葉です。ピタッとはまるオノマトペは脳を活性化します。❶パッと  ❷サッと  ❸バリバリ ❹サクサク ❺グイグイ ❻ジーッと ❼ムクムク ❽スイスイ ❾ハキハキ スパッと働き方改革や社会情勢によって、テレワークやオンライン授業など柔軟な生活形態が普及しつつありますが、これには一人ひとりの自律が求められます。慣れないうちは、在宅勤務や在宅授業など、会社や学校以外の場所で集中を維持するのはなかなかたいへんです。こうした集中しづらい環境でも、安定的にやる気を起こさせるには、実行可能な行動を具体的に思い浮かべ、否定形を使わず、肯定形を使って、口に出してみると効果的です。このとき、オノマトペを使うと、音のリズムで行動がよりイメージしやすくなるうえに、脳の中のやる気を司る線条体と呼ばれる部位が活性化するといわれています。「ガンガン調べよう」、「チャッチャと資料をまとめよう」、「スイスイ問題を解こう」などといって、仕事や勉強をしている自分目線の映像を思い浮かべれば、さらに脳活動は高まります。気づけばググっとやる気が湧いてきて、サクサク行動できているはずです。オノマトペでやる気を上げる勢いよく「 グイッと 」立ち上がる気持ちを「        」切り替える書類を「        」取り出す目標に向かって「        」働く机の上を「        」片づける交渉は「        」押していく先生の話に「        」耳を傾けるやる気が「        」湧いてくる作業は「        」はかどっている自信をもって「        」話す不安な気持ちを「        」振り払う❶❷❸❹❺❻❼❽❾(例)

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