第4回JEED 健康管理改善事例検索37エルダー 加齢により身体機能が低下する高齢者の場合、職場の危険要因を分析し改善を図るなど、職場の安全対策の取組みは欠かせません。一方で、高齢社員の場合は、本人の体調の問題や、家族の介護などにより、フルタイム勤務がむずかしくなるケースもあります。そこでカギとなるのが、短日勤務、短時間勤務など、個人の事情に合わせて働ける「多様な勤務形態」です。また、高齢社員に長く活躍してもらう意味でも、健康診断の有効活用や簡単な体操の実施などで、高齢社員自身の体力・健康意識の向上を図ることも効果的です。 多様な勤務形態の導入 従業員の健康意識を向上させるさまざまな施策高齢社員自身の病気の治療や家族の介護など、さまざまな事情により、高齢になるとフルタイム勤務がむずかしくなるケースがあります。この場合、フルタイム勤務の制度しかないと、治療や介護のために遅刻や早退、欠勤などが増えてしまい、ほかの社員への負担が増える可能性があるほか、職場に居心地の悪さを覚え、退職を選択するケースも出てくるかもしれません。そこで必要なのが「多様な勤務形態」の導入です。短日勤務や短時間勤務、在宅勤務などが選択できる制度を設けることで、体力的な負担を軽減することができます。また、多様な勤務形態を活用している高齢社員を、同じ業務に配置することで、突発的な欠勤などがあっても、業務への支障を最小限にとどめることが可能です。70歳までの就業機会の確保を見すえると、高齢社員自身の健康意識を高めることが必要でしょう。例えば、自由に利用できる血圧測定器を社内に設置する、朝礼時に簡単な体操を実施するなどにより、高齢者自身の健康に対する意識や操を実施するなどにより、高齢者自身の健康に対する意識や体力を向上させることができます。そのほか、社員の健康対策にはさまざまな事例がありますそのほか、社員の健康対策にはさまざまな事例がありますので、当機構ホームページもぜひご活用ください。解説多様な勤務形態の導入で高齢社員の健康を守るマンガで見る高齢者雇用「高齢社員にがんばってもらいたいが、体調や健康も心配」
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