新型コロナウイルスへの対応を活かしたい■■■■■■■■■め、人間関係を大切にして、元気なうちはこの仕事を続けていきたいと思っています。会社にいると、若い人も含めていろいろな年代の人と話ができる。それも楽しいんです」(柴田さん)工事部長の佐■々■木■司■さんは、柴田さんの仕事ぶりについて次のように話します。「柴田さんは陣頭指揮をとって、作業員の安全を確保しながら日々作業に従事しています。長年の多様な経験と多方面からの視点により、行動に説得力がありますし、几帳面な性格で作業所や資材倉庫などが常に整理されていることも手本になります。柴田さんをはじめとする高齢社員のみなさんには、豊富な経験と知識、その技量をいかんなく発揮し、元気なかぎり働いてもらいたいですね」吉■田■進■さん(64歳)は、建設資材を扱う専門商社で定年・再雇用を経て退職後、63歳のときに入社。前職の経験と1級土木施工管理技士の資格を活かして、現在は担当工事の施工管理と、工事安全書類の作成支援と安全巡視、ISO関連書類の作成など、土木工事を行ううえで必要な書類の作成支援や安全の確保を担当し、フルタイムで週5日勤務しています。「入社してまだ1年ですので、勉強することばかりで、職務上の実務能力をあげること、できる実務を増やすことに励んでいます。初めて経験する工事が多いので、新しい発見があり、勉強になることに魅力を感じています。今後も健康管理に気をつけて、元気に仕事に取り組めるよう努めたい。年齢に関係なく、一つひとつ勉強しながら、自分の能力を高めていきたいですね。いまはそのことがやりがいになっています」(吉田さん)専務取締役の伊■藤■隆■一■さんは、吉田さんの仕事に対する前向きな姿勢を高く評価しています。「吉田さんは長年の経験による説得力を持った仕事をされ、年下の社員に対しても礼儀正しく対応しています。スキルを存分に発揮し、お客さまへの対応がとても上手で頼りになります。また、向上心を持って取り組んでいるところが、素晴らしいと思います」(伊藤専務取締役)新型コロナウイルス対策として、同社では感染予防を第一に考え、現場作業を2班にわけて、交互に就労する体制をとりました。緊急対応ではあったものの、渡辺プランナーは今後の高齢者雇用を考えるうえでのヒントになると話します。「高齢者の働き方や、仕事と治療の両立などの柔軟な働き方を考えるうえでも、たいへん参考になる取組みだと思います」(渡辺プランナー)最後に、加藤社長に今後の展望についてうかがいました。「年々進化している新しい建設機械を導入するとともに、社員の健康管理、安全衛生管理、労災事故防止、働きやすい職場環境づくりにさらに注力したいですね。秋田県は少子高齢化と人口減少に歯止めがかかりません。人口減少のおもな要因は若者の県外流出にありますが、当社には若い社員が入社しました。高齢社員の力を活かして大事に育てて、高齢者も若者も元気に活き活きと働くことができる職場にしていきたいです」(取材・増山美智子)これまでの経験を活かし、現場を支援する業務を担当する吉田進さん(右)45エルダー
元のページ ../index.html#47