エルダー2020年9月号
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第5回就業意識向上研修検索エルダー33解説40代半ばからのキャリア研修で60歳以降の活躍を支える2019(令和元)年の「労働力調査」によると、60歳以上の就業者数は約1435万人で、就業者全体の20.8%を占めています。また、高年齢者雇用安定法の改正より、2021年4月からは70歳までの就業機会の確保が努力義務となり、企業には、70歳まで働ける新たな仕組みを整え、高齢者がより長く活躍できる環境づくりが求められることになります。高齢社員により長く活躍してもらうためには、60歳以降も働きやすい職場環境を整えることはもちろんのこと、高齢者自身も、変化に対応し、新たな知識や技術を学び続ける必要があります。そのためには、定年前からのキャリア研修などを通して、中高年社員のキャリア形成を会社がサポートしていくことが重要です。当機構では、40代半ば〜50代の社員を対象に、定年後のキャリアプランを考えてもらうための「就業意識向上研修〈生涯現役エキスパート研修〉」を実施しています。各企業の事情や課題に応じたカリキュラムの設定が可能ですので、ぜひご活用ください。 70歳までの就業機会の確保が努力義務化されたいま、職場においては、高齢者が持つ豊富な知識や経験を活かして活躍してもらう一方で、変化が激しい現代のビジネスシーンに対応していくために、高齢者に新たな知識や技術を身につけてもらうことも必要になるでしょう。高齢者のなかには、変化に抵抗感を覚える人も少なくありません。高齢になってからも変化に対応できる人材になってもらうために、40代半ばごろから、キャリア研修などを通して準備を始めておくことが重要です。 法改正で高齢者の就業期間が延長 60歳以降も活躍できる準備のための「就業意識向上研修」マンガで見る高齢者雇用「仕事の変化に、高齢社員が抵抗感」

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