エルダー2020年9月号
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このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構の65歳超雇用推進プランナー(以下「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第99回山形県■■鳥■海■、西■吾■妻■や出■羽■三山(羽■黒■山■、月■山■、湯■殿■山■)山形県は、東北地方の南西部に位置し、蔵■王■、などの名峰や、南から連なる米沢、山形、新庄の各盆地、一級河川最上川など豊かな自然に恵まれています。さくらんぼ、西洋なし、メロンなどの果物や、枝豆、米、牛肉の産地として知られており、「全国と比較して、農業、製造業などの割合が高くなっています」と当機構の山形支部高齢・障害者業務課の井上健■彦■課長は話し、山形県の製造業について次のように紹介します。「電子部品・デバイス・電子回路が盛んです。もともとは1960年代後半以降、工業団地の整備などに取り組んできたことによるもので、食料品や金属、電気機械、電子部品・デバイスなどの基盤技術の産業が進展し、近年の高度情報社会の到来を先取りするかたちで、高付加価値化に向けた飽くなき努力を続けた結果、素材・部品加工技術を中心として技術力が高く、かつ裾野の広い産業集積として成長を遂げています」2019(令和元)年「高年齢者の雇用状況」(山形労働局)によると、65歳までの雇用確保措置のある山形県内の企業は99・9%であるのに対し、どまっています。こうした状況下、同課には65歳を超えた継続雇用制度などに関する相談や、高齢者を雇用するための具体的な業務内容などについての相談が多く寄せられています。同課では、65歳以上への定年年齢の引上げなどの提案をはじめ、高年齢者雇用安定法の改正による70歳までの就業機会の確保について、企業が考えるうえで直面する高齢者の賃金や処遇、評価制度の導入、管理者のマネジメントなどを支援するための研修の■■■■■■■■■■■■★2020.936本社は、山形城跡・霞■城■■■公園そばに立地企業プロフィール▶創業 2011(平成23)年▶業種  建築物環境衛生総合管理業・警備業・障害者福祉サービス▶従業員数 133人(うち正規従業員数 40人)(60歳以上男女内訳) 男性(18人)、女性(53人)(年齢内訳) 60〜64歳 12人 (9.0%)34人 (25.6%)65〜69歳 70歳以上 25人 (18.8%)▶定年・継続雇用制度定年70歳。健康状態、就業意欲を確認し、引き続き75歳まで継続雇用66歳以上で働ける制度がある企業は29・8%にと株式会社山やま形がた包ほう徳とく(山形県山形市)健康と事故防止の意識を高めて75歳までの雇用を明文化山形県山形市

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