エルダー2020年9月号
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障害者の就労支援にも力を入れる定年70歳、75歳まで働ける制度を整備案内などにも注力しています。今回は、山形支部で活躍する65歳超雇用推進プランナー・佐藤由香里さんの案内で、「株式会社山形包徳」の高齢者雇用の取組みを紹介します。株式会社山形包徳は、ビル管理業を営む株式会社包徳(本社:宮城県仙台市)の山形営業所として、1990(平成2)年に開設したことが起点となっています。2004年に同山形支店となり、2011年1月、同支店の事業を引き継いで分離・独立しました。山形市に拠点を置き、ビル管理業を中心に警備業、福祉事業を展開しています。全従業員の8割近くが就いているビル管理業では、建物内外ならびに施設設備全般の保守管理業務を手がけ、地元密着型のサービスとたしかな技術を提供して、お客さまとの信頼関係を構築しています。福祉事業では障害者の就労支援に力を入れ、市街地のビル内に水耕栽培の「街なか野菜工場『フレッシュ約を結んだ障害者が毎日野菜を生産し、出荷しています。生産しているのは、レタス類、ベビーリーフなどの葉野菜です。また、地域の小学校や特別支援学校などの課外研修や食育指導の一環として工場見学を受け入れるなど、地域貢献にも積極的に取り組んでいます。佐藤プランナーは2017年7月、プランナー活動で初めて同社を訪問し、同社が当時、定年65歳、会社基準該当者を70歳まで継続雇用する制度ファクトリー』」を開設。雇用契 エルダー37◆山形支部高齢・障害者業務課の井上課長は、佐藤プランナーを次のように紹介します。「社会保険労務士としての知識・経験はもちろん、大手化粧品会社での勤務経験に基づく視点から、事業主の方々からニーズや本音を聞き出し、的確できめ細かな助言・提案をすることに長■けています。また、山形県の女性・高齢者就業促進支援セミナーの講師を務めるなど、当機構にかぎらず、多方面から信頼を寄せられています」◆当課はJR漆■■■山■■駅より徒歩約15分の「山形職業能力開発促進センター」内に設けられています。自然豊かな立地ながら、国道13号に隣接し、多種多様な事業所・施設が所在しています。◆当課には7人のプランナー・アドバイザーが在籍し、県内の事業所訪問を通じて高齢者雇用に関する相談・援助業務を行っています。2019年度は454件の事業所を訪問し、65歳以上への定年年齢の引上げ、あるいは65歳を超えた継続雇用延長の提案を114件実施しています。◆相談・助言を無料で行います。お気軽にお問い合わせください。●山形支部高齢・障害者業務課住所:山形県山形市漆山1954 山形職業能力開発促進センター内電話:023(674)9567菅井薫専務取締役佐藤由香里 プランナー (47歳)アドバイザー・プランナー歴:4年[佐藤プランナーから]「事業所訪問では、一方的な情報伝達・提案にならないよう、訪問先事業所に合った有益な情報を提供できるように心がけています。そのためには、情報収集に努め、話しやすい雰囲気づくりをしたうえで傾聴し、先進事例の紹介や説明の際にも、訪問先事業所で実際にその情報を活用するイメージを持てるようにお話しするようにしています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています

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