エルダー2020年9月号
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独立行政法人労働政策研究・研修機構が独立行政法人労働政策研究・研修機構は、人生100年時代におけ   0る企業の雇用管理の動向や今後に向けた課題把握を目的に、従業員規模30人以上の企業を対象に﹁人生100年時代のキャリア形成と雇用管理の課題に関する調査﹂※を実施、その結果を公表しました。本稿ではその一部をご紹介します。1. 企業が予測する「人生100年時代」のイメージ﹁人生100年時代﹂といわれ、人々の長寿化が進んでいるところであるが、このようなもとで人々の働き方や従業員と会社の関係は、今後どのように変化していくと予測しているか、企業にたずねたところ、従業員の勤続年数の長期化(73・0%)、介護負担など働き方への配慮(62・3%)などが多かった。企業規模別にみると、これらに加え、300人以上の大企業では、転職の増加(42・5%)、兼業・副業の増加(40・5%)、(編集部)調査結果の概要就学意欲の高まり関心の高まり社会貢献活動への関心の高まりキャリア設計への兼業・副業の増加転職の増加短時間就業希望の増加介護負担など働き方への配慮勤続年数の長期化「人生100年時代のキャリア形成と雇用管理の課題に関する調査」を公表⑴ 人生100年時代の予測(図表1)図表1 「人生100年時代」で企業が予測していること73.062.374.772.970.461.537.637.337.142.538.040.536.833.436.820.330〜299人規模300人以上規模規模計21.432.28.16.77.910.76.58.22020.952(%)8070605040302010注1 企業に対する調査で複数回答。 2 表章事項は簡略化しており、調査では、従業員の勤続年数が長くなる/介護を担う従業員が増え働き方への配慮がより求められる/労働時間の短い仕事への就業希望が強まる/従業員の転職が多くなる/兼業・副業など他の企業で働く従業員が増える/職業能力開発など従業員の自らのキャリア設計への関心が高まる/ボランティアなど社会貢献活動への参加に関心が強まる/従業員の就学意欲が強まる、とされている。※ 公表資料全体は下記URLよりご確認ください。  https://www.jil.go.jp/press/documents/20200529.pdf

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