エルダー2020年9月号
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持久力、柔軟性、筋力を向上させるには前回は「加齢による筋力低下」がテーマでした。健康を守り、病気を予防するためのポイントとしては、①体の状態を理解すること、②筋力を維持するために運動を積極的に行うこと、を中心にお伝えしました。2回目となる今回は、健康の維持や向上を目的とした運動をもう少し掘り下げ、その種類と方法、ポイントなどについてご紹介します。体力にはさまざまな要素がありますが、健康の維持や向上のためには「持久力・柔軟性・筋力」の三つの力が欠かせません。これらを高めるためには、それぞれに適した運動をバランスよく取り入れることが大切です。キングや水泳、自転車など、10分以上続ける運動が必要になります。す。ストレッチングとは筋肉を伸ばし関節の動きを広げる運動です。体の柔軟性をあげ、急な伸長ストレスから体を守りケガを防ぐ効果と、体をリラックスさせる効果があります。ニングが欠かせません。抵抗をかけながら筋肉を収縮させることで、筋肉の細胞を太く強くします。筋力の向上は正しい動きを誘導し、体を重力や外力から守る効果があります。① 運動中は呼吸を意識し、痛みや違和感が出ない② 準備体操、整理体操を行いましょう③ ゆっくりとした正しい動きで行いましょう(鏡を④ 食事は穀類、肉、魚、野菜、果物、乳製品をバ⑤ 水分は口の中を潤すように、こまめに取りましょ運動を心がけましょう見ながら)ランスよく食べましょうう。経口補水液を活用しましょうくれぐれも「やり過ぎや無茶・無理」は厳禁です。■ 持久力の向上には、有酸素運動であるウォー■ 柔軟性の向上には、ストレッチングが大切で■ 筋力の向上には、抵抗運動いわゆる筋力トレーくしなやかな筋肉はケガを防ぎ、血流をスムーズにするため、肩こりや腰痛を予防改善します。また、ストレッチと抵抗運動を行う際に、呼吸を積極的に意識して行うことで、持久力を養う有酸素運動と同じ効果が期待できます。そのほか、これらを高めることで、瞬発力やバランス力、免疫力などほかの体力も向上することが報告されています。継続は力なり「ケガをしないで続けること」です。少しずつ、できれば毎日続けることで、効果が高まります。ここではそのポイントを簡単にまとめましたので、ご紹介します。初めは「少し物足りない程度」から始めてください。運動に体が慣れてきたら、少しずつ負荷や回数を増やしていきますが(3週間ごとに変更)、速い動きはケガのリスクを高めてしまうので、動きは「ゆっくり」が基本です。柔軟性と筋力は一見相反する要素ですが、強健康運動を行ううえで大切なのは、何よりも■ケガをしないで運動を続けるポイントTRY次頁からストレッチを紹介!LET■Sエルダー みなさんは日ごろから運動をしていますか? 加齢による身体機能の低下はさまざまな影響をもたらし、場合によっては日常生活や仕事に影響が出てくることも考えられます。そこで本企画では、職場で気軽に、短時間でできるストレッチやトレーニングを紹介します。ぜひ職場のみなさんでチャレンジしてください。61      ! 第2回短期連載柔道整復師/八王子整骨院 院長山﨑 由■紀■也■身体機能の維持・向上ストレッチ体操ストレッチ体操

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