エルダー2020年10月号
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企業プロフィール2020.1024高年齢者雇用開発コンテスト 令和2年度本事例のポイントⅠ株式会社清水製作所は、1973(昭和48)年にプラスチックの異い型けい押おし出だし成せい形けい会社として創業。1983年の株式会社への組織変更を機に、土木・建築資材の製造を開始した。2009(平成21)年には山梨県経営革新企業に認定され、自社製品「木目調発泡ポリスチレン板」の生産・販売をスタート。同社の再生原料を用いたプラスチック加工の技術はマニュアル化が困難であることから、経験豊かな高齢社員による若手社員への指導が行われている。人材育成をになうベテラン社員が、安心して長く働ける職場環境の創出に全社一丸となって取り組んできた。 《POINT》(1)以前は定年後、運用により継続雇用する制度を取っていたが、本人が「働きたい」と希望するかぎり長く働いてもらいたいという方針のもと、2013年に定年制を廃止した。(2)高齢社員の職場環境を整備し、短時間勤務や短日数勤務など、働き方に関する相談があれば随時、柔軟に対応している。(3)異型押出成形技術のノウハウを高齢社員が若手社員に継承している。加工機械装置の操作には経験や勘が必要不可欠なため、高齢社員が若手社員とマンツーマンで、実際の操作を傍かたわらで指導しながら伝授している。企業の沿革・事業内容Ⅱ1973年に異型押出成形会社としてスタートした清水製作所。創業以来、リサイクル原料を用いた建築資材(面木・目地棒)などのプラ株式会社 清水製作所(山梨県北ほく杜と市)高齢者が活き活き働ける職場環境を整備し人材育成と技術の継承を推進厚生労働大臣表彰特別賞株式会社 清水製作所(山梨県北ほく杜と市)◎創業 1973(昭和48)年◎業種 プラスチック製造業◎社員数 43人 60歳以上 13人( 内  訳 ) 60~64歳 6人 (14.0%) 65~69歳 2人 (4.7%) 70歳以上 5人 (11.6%)◎定年・継続雇用制度定年なし。現在の最高年齢者は80歳

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