エルダー2020年10月号
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2020.1062図のようにかかと、お尻、背中、頭を壁にぴったりとつけて立ちます自身の手を腰と壁の隙間に入れてみます❶❷自分で簡単にできる姿勢チェックです。背中や骨盤の大まかな状態が把握できます。これにより、自分の状態にあったストレッチを行うことで、腰痛のより効果的な改善が期待されます。 いかがでしたか? 体に負担の少ない姿勢をキープされている方は「手のひらが1枚分入る」状態です。ところが「拳がすっぽり入ってしまう」または「手のひらが入らない」といった状態の方は、筋肉や関節への負担が多く、このことが腰痛の原因となっていると考えられます。ご自分がどのタイプに近いのか、わかりましたか?拳こぶしがすっぽり入ってしまう人 反そり腰の傾向が強い状態です。大だい腿たい前面つまりモモの前の筋肉が硬くなってしまっている人に多く見られます。ここには大だい腿たい四し頭とう筋きんと呼ばれる大きな筋肉がついています。この筋肉はひざを伸ばす、股関節を曲げるために働きますが、柔軟性が失われると骨盤を前傾させる原因の一つになります。骨盤の前傾は背骨が反り腰になり、反り腰の状態が続くと、骨盤や背骨の関節に負担がかかるため、長く立っているときに腰が痛くなる傾向があります。手のひらが入らない人 腰よう椎ついの前ぜん弯わんが少ない状態です。大腿後面の筋肉はハムストリングスと呼ばれています。ハムストリングスが硬くなってしまうと、骨盤が後傾してしまう原因の一つになってしまいます。また、この筋肉が固まってしまうと前屈動作での抵抗が増え、その分腰への負担が増えていきます。増えた負担によって腰の筋肉のストレスが増えてしまうため、これが腰痛につながってしまうのです。またハムストリングスの硬さはひざへの負担も増やしてしまうため、膝痛との関連も深い場所になります。そのほか、座った姿勢から立ち上がるとき、または歩いているときに腰が痛くなる傾向があります。簡単! 姿勢チェック頭背中腰お尻かかと手のひらが1枚分入る手のひらが入らない拳がすっぽり入ってしまう

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