エルダー2020年11月号
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2020.1162肩甲骨を上に動かす:肩をすくめます(挙上)肩甲骨を下に動かす:腕を下げて首を伸ばすような感じで行います(下制)肩甲骨を背骨から離す:腕を体の前に伸ばし背中を丸めます(外転)肩甲骨を背骨に寄せる:胸を張るように両肘を体の後ろに引きます(内転)肩甲骨の下を開く:体の横に伸ばした腕を上げます(上方回旋)肩甲骨の下を閉じる:体の横に伸ばした腕を下げます(下方回旋)❶❷❸❹❺❻参考資料 ◆永木和載・大平雄一『図解入門よくわかる首・肩関節の動きとしくみ』(秀和システム) ◆Tarzan Webサイト「肩甲骨からアプローチして、ガチガチ肩の悩みを解消!」https://tarzanweb.jp/post-189687 ◆黒木麻衣ほか「僧帽筋上部線維の筋疲労に対するストレッチ効果の検証」『第28回関東甲信越ブロック理学療法士学会』https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptkanbloc/28/0/28_0_24/_article/-char/ja/ ◆熊丸めぐみほか「呼吸補助筋の持続的筋活動が運動時の換気に及ぼす影響について」『第40回日本理学療法学術大会 抄録集』https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2004/0/2004_0_D0593/_article/-char/ja/ ◆武田尊徳ほか「肩こりに伴う上肢の痛みや痺れに対する軟部組織モビライゼーションの介入効果」『第45回日本理学療法学術大会 抄録集』https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2009/0/2009_0_C4P1149/_article/-char/ja/ ◆梅原潤「小胸筋の柔軟性と肩甲骨運動の関連」『理学療法学Supplement』https://ci.nii.ac.jp/naid/130007694164 肩甲骨は肋骨に沿った肩甲骨面の中で動きます。この面は頭の後ろで手を組み、そこからバンザイをしたときに、掌てのひらがつくる向きにあります。肩甲骨の動きを分解すると、次の6つの動きに分かれます。1つずつスムーズに動かせるかどうか確かめてみましょう。 肩甲骨は背中側にあり、筋肉で覆われているため、自分の目で確認するのはむずかしいかと思います。そこではじめは掌を肩甲骨に見立て、①から⑥の動きをゆっくり確認してください。それができたら肩甲骨を意識しながら、肩をゆっくり動かしてみましょう。 肩甲骨が動くと肩が普段よりも楽に大きく動きます。大切なのは動きをイメージすることです。 いかがでしたか? 肩甲骨の動きはわかりづらいかもしれませんが、イメージが大切です。腕を横に上下することで肩甲骨の下が開閉する、いわゆる肩甲骨が回転する動きや、肩を下げる動きは、初めて意識して行ったという方も少なくないと思います。まずは気づくこと、意識することが大切です。動きの理解が深まると、体操もより効果的に行えるようになります。肩甲骨運動チェック❶❷❸❹❺❻

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