エルダー2020年11月号
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特集令和2年度 高年齢者雇用開発コンテストⅡエルダー7機構の和田慶よし宏ひろ理事長による主催者挨拶があり、その後に行われた表彰式では、厚生労働大臣表彰として、最優秀賞の株式会社大津屋をはじめ、優秀賞のグロリア株式会社、医療法人成雅会泰平病院、特別賞の株式会社新潟アパタイト、株式会社清水製作所、英興株式会社の6社に、三原副大臣より賞状が授与された。次に、当機構理事長表彰として、優秀賞の伸和ピアノ株式会社をはじめとする4社、特別賞8社に賞状が授与された。表彰式後に行われた講評で本審査委員会座長の藤村氏は、「働くことで社会を支えている高齢者が増えるなか、働くことを希望する高齢者が長く働くために、企業は何ができるか」との視点から、例えば最優秀賞の株式会社大津屋では、AIを導入して高齢社員の負荷を軽減する一方で、高齢社員が持つ知識や経験を活かしているといった事例を挙げ、入賞企業には工夫を凝らした多彩な取組みが見られたと語った。その後の事例発表では、入賞企業から株式会社大津屋、グロリア株式会社、英興株式会社の3社が自社の取組みの内容や制度などを紹介した。続いて行われたトークセッションでは、藤村氏がコーディネーターとなり、事例発表した3社の代表者がパネリストとして登壇(大津屋・小川明彦代表取締役社長、グロリア・永井實みのる代表取締役、英興・福原一彦業務部長)。60歳以降も意欲を持って働くために企業として工夫していることや、定年廃止などの仕組みを制度化するにあたって社内で議論したことなどをテーマに、高齢社員の持っている能力を活かす具体的な工夫や若い人たちと一体となった職場づくりなどについて各パネリストが語った。なお、事例発表とトークセッションの詳細は、本誌2021年1月号で掲載する予定。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構は10月7日(水)、厚生労働省との共催で、「令和2年度高年齢者雇用開発フォーラム」を開催した。同フォーラムは、「年齢にかかわらずいきいきと働ける社会」の実現に向けた、高齢者の雇用促進にかかる取組みの一環として開催。会場には例年、企業の人事・労務担当者らが多数参加するが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、コンテスト表彰企業のみの参加として開催した(フォーラムで実施したトークセッションなどの模様はWEBで公開中※)。同フォーラムでは、「令和2年度高年齢者雇用開発コンテスト」の表彰式をはじめ、令和2年度高年齢者雇用開発コンテスト本審査委員会座長の藤村博之氏(法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授)による講評や、コンテスト入賞企業による事例発表、トークセッションが行われた。はじめに、三原じゅん子厚生労働副大臣と当※ 挨拶に立つ当機構の和田慶宏理事長表彰企業によるトークセッションが行われたJEED チャンネル トークセッション検索高齢者雇用先進企業28社を表彰 令和2年度「高年齢者雇用開発フォーラム」 を開催

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