エルダー2021年1月号
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2021.150新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し人数限定・短時間で開催当機構では、高年齢者雇用に関する理解と認識を深めるイベント「生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」を毎年開催しています。令和2年度は、厚生労働省のほか関係団体の協力のもと、2020年10月〜12月にかけて全国5都市(新潟、愛知、大阪、福岡、東京)の会場で開催しました。今号では「高齢社員の戦力化に向けた人事管理を考える」をテーマとした、新潟・愛知の2会場の開催レポートをお届けします(大阪・福岡・東京会場の模様は3月号に掲載します)。各会場では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じたうえで、参加人数を限定した短時間での開催となりましたが、学識経験者による講演などを行い、今後の高齢者雇用の方向性について来場者のみなさまとともに考え、生涯現役社会の実現を目ざすイベントとなりました。70歳まで活躍できる職場環境整備やシルバー人材センター事業を紹介高年齢者雇用安定法の改正(2021〈令和3〉年4月1日施行)により、70歳までの就業機会の確保が努力義務化され、働く意欲のある高年齢者が活躍できる職場環境の整備が求められています。本シンポジウムでは、この改正法について厚生労働省による詳細の説明が行われました。また、愛知会場では、生涯現役社会を支える制度の紹介として、「公益社団法人名古屋市シルバー人材センター」業務部次長の勝見真人氏より、シルバー人材センター事業の説明が行われました。シルバー人材センターは、高齢者が会員となり、経験と能力を活かして働くことを通じて生きがいを得るとともに、地域の活性化に貢献する組織として、各センターがそれぞれ独立した運営を行っています。名古屋市シルバー人材センターには8445人(2019年度末)の会員が登録しており、平均年齢は74・3歳。地域に密着した臨時的・短期的で軽易な仕事を請負または委任で引き受けて会員に提供するほか、名古屋市シルバー人材センターが管理運営をしている「名古屋市高齢者就業支援センター」などが紹介されました。今号ではさらに、新潟・愛知会場で行われた、東京学芸大学教育学部の内田賢まさる教授による基調講演と、新潟会場で行われた高齢社員の活用に積極的に取り組む企業による事例発表の模様をお伝えします。新潟愛知新潟・愛知会場開催レポート生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム〜高齢社員の戦力化に向けた人事管理を考える〜

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