エルダー2021年1月号
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脳力アップトレーニング!働くための今回のポイント 創造は無からではなく、模倣と組み合わせから生まれます。限定があってこそ生まれる創造力を楽しんでください。2021.164第43回俳句を詠んで脳トレ 今回はいつもと毛色の違う脳トレです。自分で調べ、問題をつくってみましょう。 聞いたことのある俳句を10個探します。そしてまずは穴埋め問題をつくり、翌日、解いてみましょう。それから10個の句を五・七・五で刻み、組み合わせて新しい句をつくりましょう。運動しながら俳句を詠むのもおすすめです。少しの工夫で、よりよい効果を俳句を詠んでいるときの脳活動を調べると、ワーキングメモリに強く関係する「前頭前野」や、記憶、言語、微細な観察、音の解析などに関わる「側頭葉」、比ひ喩ゆの理解や想像力にかかわる「側頭頭頂接合部」などが活性化することがわかります。俳句はだれでも簡単にできる脳トレでもあり、少し工夫するだけでより高い効果が得られます。具体的には、まず好きな俳句集を見つけましょう。インターネットに載っている俳句や、新聞の俳句投稿欄に掲載されたものでも構いません。句集の準備ができたら、五・七・五のどれかを隠した穴埋め問題をつくり、翌日に解いてみてください。ここで、大事なのは正解を出すことではありません。間違えてもいいので、いろいろと想像を働かせて考えてみましょう。また、俳句の五・七・五をバラバラにして、好きに組み合わせて新たな句をつくってみるのもよいですし、俳句を詠むのと運動を並行して行うと、より高い効果が得られます。いつまでも若々しい脳をつくるため、俳句を通した脳トレに、ぜひ挑戦してみましょう。篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。チャレンジ❶チャレンジ❷チャレンジ❸ 五・七・五のどれかを隠し、 穴埋め問題をつくり、翌日解いてみましょう10個の句を 五・七・五で分解し、組み合わせて新しい句をつくってみましょう運動しながら俳句を考えてみましょう?

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