エルダー2021年2月号
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企業プロフィール2021.232このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構の65歳超雇用推進プランナー(以下「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第104回群馬県手厚い健康支援や柔軟な勤務形態により80歳まで働き続けられる環境を整える高崎第一交通株式会社(群馬県高崎市)本社外観▶創業 1963(昭和38)年▶業種  道路旅客運送業▶従業員数 65人(60歳以上男女内訳) 男性(41人)、女性(1人)(年齢内訳) 60~64歳 7人 (10.8%) 65~69歳 14人 (21.5%) 70歳以上 21人 (32.3%)▶定年・継続雇用制度定年65歳。希望者全員70歳まで1年毎の更新で再雇用。以降、運用で基準該当者は80歳まで再雇用群馬県は西側と北側には山々が連なり、南東部には関東平野が開ける内陸県です。約3分の2を丘きゅう陵りょう山岳地帯が占め、2千m級の山や尾瀬などの湿原、多くの湖こ沼しょう、吾あが妻つま峡きょうをはじめとする渓谷や利根川の清流など変化に富む美しい自然に恵まれています。豊富な水や土地を活かして多彩な農畜産物が生産され、全国有数の生産量と産品が新鮮なうちに届けられる地理的条件であることから、首都圏の台所ともいわれています。一方、内陸で地盤が強く、自然災害が比較的少ないため、工場や物流拠点をはじめとする多様な産業施設の立地に有利な条件を備えており、自動車産業や伝統工芸品などさまざまな産業が発達しています。2019(令和元)年度「高年齢者の雇用の現況」(群馬労働局)によると、群馬県における66歳以上が働ける制度のある企業は30・2%、また、70歳以上が働ける制度のある企業は28・6%となっています。当機構の群馬支部高齢・障害者業務課の倉澤信人課長は、「着実に拡大してきているものの、残念ながら全国平均を下回っている状況です。当課では、群馬労働局およびハローワークと連携して、県内企業に対して働きかけを行い、高齢者の雇用継続や活用についての助言などを行うとともに、65歳以上への定年年齢の引上げや、継続雇用年齢の延長についての提案を積極的に実施しています」と、高齢者雇用に取り組む企業をサポートする取組みについて話します。今回は、同支部で活躍するプランナー・横よこ沢さわ松男さんの案内で、「高崎第一交通株式会社」を訪ねました。群馬県高崎市★

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