エルダー2021年2月号
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2021.262推進体制・風土づくり 高齢社員の上司である管理職への支援状況や、高齢社員とのコミュニケーションの状況などを把握します。経営層や人事部が管理職のマネジメントを支援し、かつ高齢社員が新たな役割で活躍できるように支援することが重要となります。■主な設問 ● 経営者や管理者は社員に対して高齢者活用の大切さを働きかけている ● 高齢者雇用に取り組むための体制(担当者の選任、表彰制度、相談窓口の設置等)を設けている など活用方針・活用戦略評価・処遇 高齢者活用に向けた人事管理制度の「方針・戦略」の状況を把握します。全社的・戦略的に高齢社員の活用を考えることが戦力化へ向けた第一歩として重要です。■主な設問 ● 会社は高齢者が今後どの程度増えるのか、  見込みを立てている ● 会社にとって高齢者は戦力であるという方針を  持っている など 高齢社員の評価・処遇制度の状況を把握します。高齢社員を戦力として活躍をうながすためにも、適切な目標設定と評価を行い、処遇に反映することが重要です。■主な設問 ● 高齢者に対して、業務目標を設定している ● 高齢者に対して、働きぶりや業績等の評価を  行っている など仕事内容・就労条件能力開発・キャリア開発 高齢社員が働きやすい勤務制度や作業環境の整備状況などを把握します。加齢により体力が低下しても、知識や経験を活かして働ける環境整備のほか、健康支援なども重要となります。■主な設問 ● 高齢者には60歳になる前に、仕事内容や賃金、  労働時間等について説明している ● 高齢者本人の希望に応じて、仕事内容や働く時間、  働く場所を選べるようにしている など 高齢社員に対する職業能力開発やキャリアに関する支援状況を把握します。高齢社員に戦力として活躍してもらうためには、自己研鑽を図る働きかけや企業側の能力開発支援なども重要となります。■主な設問 ● 高齢者のキャリアや働き方の希望を把握している ● 能力向上に努めるように高齢者に働きかけている など    雇用力評価ツールは、25項目の設問に回答することで、「活用方針・活用戦略」、「評価・処遇」、「仕事内容・就労条件」、「能力開発・キャリア開発」、「推進体制・風土づくり」の5領域の課題について把握することができます。設問は領域ごとに5項目あり、「あてはまる」、「ややあてはまる」、「あまりあてはまらない」、「あてはまらない」の四つの選択肢から、該当する選択肢を選ぶ選択回答方式です。レーダーチャートで自社の取組み状況や、強みや課題を視覚的に把握することができます。領域ごとのレーダーチャートのほか、5領域を総括したレーダーチャートもご確認いただけます。雇用力評価ツールで、こんなことがわかります!4321戦略5領域全体体制・風土評価・処遇仕事内容能力開発ベンチマーク貴社ベンチマーク企業(高齢社員活用の高パフォーマンス企業)と自社の違いが一目でわかる!

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