エルダー2021年2月号
66/68

脳力アップトレーニング!働くための篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2021.264目標8分第44回 4人はそれぞれ八百屋でリンゴを買い、その帰り道で何個か落としたり拾ったりしました。家に着いたときにそれぞれいくつ持っていたでしょう。 ●のなかの数字は拾った個数、■のなかの数字は落とした個数です。あみだくじを指でなぞりながら、計算していきましょう。あみだくじ計算 今回はあみだくじを使った脳トレです。まずは指でなぞりながら計算していきましょう。次は目視のみで計算します。そして最後には個々人の結果も記憶しつつ計算していきましょう。そうすれば、一問で三度鍛えられます。【問題の答え】❶山田さん  9個❷川島さん 10個❸内海さん  4個❹畑中さん  5個脳の前頭前野には、ワーキングメモリと呼ばれる機能があります。ワーキングメモリは作業記憶ともいい、生活のなかで記憶や情報を一時的に蓄えながら、あれこれ作業する短期的な記憶力です。このワーキングメモリにかかわる詳細な記憶力と情報処理能力のピークは18歳といわれており、年とともに衰えていきます。しかし、買い物をするときや家計のやりくりなど、日常生活でも必要となってくる“数字を使いこなす能力”のピークは50歳ころといわれています。つまり、脳は若くなければダメというわけではなく、年齢のステージによって発揮できる能力があるのです。計算が苦手という人も、今回のような問題を解くことで、そういった能力を伸ばしていくことができるので、諦めずに挑戦してみてください。脳は若くなければダメというわけではない山田さん1個川島さん8個畑中さん5個内海さん2個❶名前リンゴの合計個❷名前リンゴの合計個❸名前リンゴの合計個❹名前リンゴの合計個237169354

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る