エルダー2021年3月号
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脳力アップトレーニング!働くための篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2021.364【問題の答え】目標1つ3分合計12分第45回左側に描かれた線画を、中心線の反対側に鏡に写したように描き足して、左右対称のイラストを完成させましょう。鏡絵描き 今回は鏡像です。頭のなかで左右対称をつくり描くとき、空間認知にかかわる頭頂連合野、知的活動にかかわる前頭前野が活性化します。利き手でない方の手で描くのもよいチャレンジです。「最近、自分の話が通じなくなってきた」、「人の話を聞いてもわからない」といったことが増えてきた人がいるかもしれません。そのような人でも、若いころはいろいろな人ときちんと会話ができていたし、物事の判断もできていたのではないでしょうか。人は年齢を重ねると、若いときに比べてボキャブラリーが豊富になり、物事に対する知識や経験も蓄えられます。そして物事に慣れていくと、日常生活はほぼルーティンでこなせるでしょう。しかし、そうした慣れた脳の使い方では、理解力や判断力をつかさどる前頭前野があまり活性化せず、衰えていくことになります。そこで、今回の脳トレ問題に挑戦して、「できた!」、「わかった!」と感動してください。「惜しかった…」、「解けなかった…」と悔しがってください。そういった感動や悔しさの感情が加わることで、脳に大きなインパクトを与えて、より活性化させることができます。感情は大切❶❷木シャツ❹リボン❶木❷シャツ❹リボン❸花びん❸花びん

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