エルダー2021年3月号
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高齢社員戦力化に向けた活用戦略と賃金・評価制度を考える―生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム― 当機構では、生涯現役社会の普及・啓発を目的とした「生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」を毎年開催しています。今号では、大阪・福岡・東京会場の開催レポートをお届けします。有識者による講演や高齢者雇用における先進企業の事例発表など、参考となる情報が満載です。ぜひご一読ください。健康上の問題で日常生活を制限されることなく過ごせる期間を、「健康寿命」といいます。日本人の健康寿命は男性が72.14歳、女性が74.79歳(2016年調査)となっており、世界第2位の長寿社会を迎えて、さらなる健康寿命の延伸が期待されています。このような人生100年時代を見すえ、意欲ある高齢者に働く場を提供することが重要な課題となっております。このため、2020(令和2)年3月31日に改正された高年齢者雇用安定法では、70歳までの就業確保を努力義務とする規定が盛り込まれ、2021年4月1日に施行されます。定年延長、継続雇用の促進に向けて、ますます積極的な取組みが求められているところです。こうしたなか当機構は、高齢者雇用にかかわる企業の個別具体的な課題の解決の支援に取り組んでいます。本シンポジウムは、その一環として、高齢者の雇用の実態や具体的な取組み、今後の展開について紹介いただき、企業や個人がどのような考え方に立ち、どのような取組みを行えば、生涯現役社会の実現に向けた環境の整備が進むのかということについて、みなさまとともに考え、展望することを主眼として、毎年開催しています。今回は、コロナ禍の影響により例年より規模を縮小した開催となりますが、動画配信といった新たな試みも行っております。本日の講演、事例発表、パネルディスカッションが、みなさまの高齢者雇用の取組みに資するものになることを期待しております。最後になりますが、当機構では厚生労働省をはじめ各関係機関と連携し、今後も高齢者の雇用に取り組む事業主の方へのサービス充実に努めてまいります。ぜひ、ご利用いただきますとともに、みなさま方のますますのご健勝を祈念いたし、主催者の挨拶とさせていただきます。特 集独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 理事長 和田 慶よし宏ひろ理事長挨拶東京※ シンポジウムの開催の様子をオンデマンド配信中です。視聴は3月22日(月)までとなります。お早目に特設サイトからお申し込みください(https://moushikomi.jeed.go.jp)※シンポジウムでの配付資料については、当機構ホームページ(https://www.jeed.go.jp/elderly/activity/haifusiryou.html)に掲載しています

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