エルダー2021年4月号
32/68

2021.430やりがいのある仕事に幸せを感じて今回は、65歳を超えて活き活きと働いているナリタヤ本店勤務のお2人にお話を聞きました。鈴木尚なお子こさん(68歳)は、パート社員としてナリタヤに入社して17年。本店の青果部門で13時から17時まで、月15日程度の勤務を入社以来続けています。年間を通じて何百種類もの野菜・果物を扱っており、鈴木さんはその日の仕入れ状況に応じて、野菜を選別して袋詰めや品出し、トレイなどの資材発注を行っています。「地場産の野菜など、よい商品をお客さまにお●ナイト・マネージャー(夜間管理者)18時から22時ごろまでの勤務で、店長から引継ぎをして、店舗閉店後の残務処理、保安管理業務を担当します。40代、50代のナイト・マネージャーもいますが、定年を迎えた男性社員やほかの企業を定年退職後に採用された社員も就いています。●マイスター・バッチを支給優れた能力を持つレジ部門のパート・アルバイト社員に自信と誇りを持って働いてもらうため、社内認定の「マイスター・バッチ」を支給。多くの高齢パート社員がバッチを取得しています。「高年齢者雇用開発コンテスト」に応募新井プランナーは、同社のこれらの取組みを高く評価し、当機構の「令和2年度高年齢者雇用開発コンテスト」※への応募を同社にすすめ、応募書類の作成などを支援しました。山本マネージャーは、「応募書類作成の際、新井プランナーに当社の取組みの優れた点についてご意見をいただいたことがありがたく、機構理事長表彰・特別賞をいただいたことも光栄でした。また、ほかの多くの企業の取組みを知る機会となり、たいへん勉強になりました。これから取り入れていきたいと思った取組みもあります」とコンテストへの応募体験を語ってくれました。にかかわりなく再雇用することとしました。70歳以降を対象にした業務遂行能力の確認は、体力や接客態度など約20項目の客観的基準により、各店舗の店長が行います。こうした制度改善により、長年勤務している高齢社員をあらためて貴重な戦力としてとらえ、長く働ける環境の整備につながり、現在60歳以上の社員は385人、このうち70歳以上が100人となっています。また、高齢社員の意欲や能力、技術をより活かすため、次のような取組みも行っています。●勤務時間は可能なかぎり希望に応ずるパート・アルバイトの場合、フルタイム、早朝のみ、午前のみ、午後のみなど、勤務時間は各店舗・各部門の状況に応じて、可能なかぎりそれぞれの希望に対応しています。●早朝シニア制度6時から9時まで開店準備を担当する早朝シフトを8店舗に導入。早朝の勤務を希望する高齢のパート・アルバイト社員が働いています。総務人事部の山本佐江子人事マネージャーは、「早朝は子育て世代にとって出勤しにくい時間帯ですが、高齢社員のなかには〝朝のみ働きたい〞という希望者もいて、うまくシフトが組めていますし、早朝のチームを組んで責任を持って働いてくれています」と話します。店舗に果物を並べる青果部門の鈴木尚子さん※  令和3年度から、「高年齢者活躍企業コンテスト」に名称変更

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る